サラリーマンの年収は年齢でどう変わるか。課長になると年収が下がるケースも?
サラリーマンの年収は年齢でどう変わるか。課長になると年収が下がるケースも?
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自分の年収は平均と比べてどの程度なのか、今後年齢を重ねることでどのように推移していく可能性があるのか、ご存知でしょうか。
ここでは、いわゆる「サラリーマン」に分類される方の年収について、そのキャリアとともにご紹介していきます。
まず、自分はサラリーマンに分類されるのか、確認してください。
サラリーマンとは、会社企業に勤める給与所得者の事を指します。(会社の役員や、医師・弁護士などの専門職は除きます。)
ここでは毎月定額の給与を受け取り、その収入で生計を立てている方をサラリーマンと定義します。
サラリーマンの平均年収
毎年国税庁は、民間の事業所の実態を把握するために民間給与実態統計調査という調査を実施しています。
給与階級別、事業所規模別、企業規模別等、様々な視点から分析したデータです。
本日時点で最新の平成29年度のデータによると、サラリーマンの平均年収は下記の通りです。
全体 | 432万円(昨年比2.5%増) |
---|---|
男性 | 532万円(昨年比2.0%増) |
女性 | 287万円(昨年比2.6%増) |
また、dodaの調査によると、年代ごとの平均年収は下記の通り。
20代の平均年収
全体 | 346万円 |
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男性 | 367万円 |
女性 | 319万円 |
30代の平均年収
全体 | 452万円 |
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男性 | 487万円 |
女性 | 382万円 |
キャリアを重ねることで年収に差が出始めます。実績を多く積んでいればその分給与にも反映され、賞与も上がります。外資系やMRなど実力成果主義体質の企業の場合は高給取りが多い傾向。
また、30代後半になってくると役職に就く層も増え、全体の年収差が徐々に広がっていきます。
40代の平均年収
全体 | 528万円 |
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男性 | 583万円 |
女性 | 413万円 |
職位によって差が大きく開く年代です。社内での立場、評価によって年収の差が大きく開きます。
50代以上の平均年収
全体 | 645万円 |
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男性 | 690万円 |
女性 | 442万円 |
管理職か一般社員かでかなり大きな差があります。
年収1000万円越えの層が多く、退職金もかなり高額になる人も多い反面、この年代で管理職や専門職ではない場合、ややシビアな額になるようです。
全体を見てみると、30代以降の男女の年収差はかなり大きくなります。これは、30代以降のライフイベントがかなり大きく影響しています。
20代後半から30代以降は、結婚、妊娠、出産などのライフイベントが多く、女性はそれによって働き方を変える、もしくは変えざるを得ないという現実があります。
そのため30代以降の女性の平均年収に伸びがあまり見られないのです。
課長になると年収が下がるって本当?
課長と言えば管理職としての登竜門ですね。一般職から管理職にステップアップするときに最初に持つ肩書は、課長という企業が大多数です。
昇進は嬉しいものですが、一方で課長になると給与が下がるという話を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
その話の真相に関わるのが残業代です。
課長=管理職として一般社員と比べると、
一般社員 | 所定労働時間を超えて働いた場合、割増賃金が残業代として支払われる。 |
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管理職 | 業務の「管理監督者」となり、労働基準法では経営者と一体的な立場とみなされるため、残業代の支給はない。 |
つまり、月々の残業代が減る分、給与が下がるように見えるというのが原因です。
しかし、一般社員と課長の年収額が逆転することはまずないと考えられます。
なぜならば、管理職に昇格したにもかかわらず、基本給は据え置きで残業代がなくなるだけ、そして年収は下がるとなれば、労働基準法で定められた「管理監督者」として認められず、その立場は管理職とは呼べないからです。
そのため、多くの企業が課長昇格と同時に基本給を上げます。
残業が多い職場、残業の多いシーズンなどは残業代が支払われなくなる分、月給の額面が一見少なく見えますが、基本給自体は上がっているので賞与は上がります。また、役職手当がつく場合もあります。
よって、課長になったから年収が下がるというのは事実とは言えず、年収は上がると考えてまず間違いないでしょう。
管理職になるということ
労働基準法における管理職は、労働時間や休憩、休日に関する社内規定は適用されないとされています。つまり一般社員の時とは違い、自分自身に一定の裁量がある状態です。
しかし一方で、管理職としての責任も発生します。実績や結果を出すことも求められるでしょう。
そういったプレッシャーを感じて不安になる方も多いと思います。
しかし管理職になるメリットも多くあります。
まずは次の出世への足掛かりになるということです。課長から部長、そして役員クラスへ上がっていく最初の第一歩です。
そのチャンスをつかむことができる人材も限られています。
また、転職を検討している場合も、管理職としてのキャリアはプラスに働きます。管理職としてどんな実績を上げていたのかをアピールすれば、その経験が有利に働く可能性は十二分にあります。
職位が上がることへの不安や目先の収入に囚われるだけではなく、今後自分自身がどんなキャリアを積んでいきたいのか、全体像をとらえてチャンスをつかみましょう。
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