ブラック企業を見抜くには!特徴や見極め方を徹底的に教えます。
ブラック企業を見抜くには!特徴や見極め方を徹底的に教えます。
何を隠そう、以前勤めていた会社はいわゆるブラック企業でした。
例えば・・・
- 朝礼で皆で整列をして社訓(ミッションとかクレドとかに名前が変わることがある)を大声で読み上げる。
- 喫煙者は1本3分まで。
- 上司が通れば立ち上がってお疲れ様ですと頭を垂れる。
- 時には朝にまで及ぶ無駄な営業会議。
- 受注できなければ受注できるまで夜中の3時だろうと営業電話を掛けさせられる。
- 社長からの平手打ちは日常茶飯事。
- やくざのような巻き舌口調の彼はもちろんワンマン経営者。
- 酒が飲めないヤツは嫌われる。
- 酒が飲めるヤツ、社長にヘコヘコするYESマンは昇進していく。
などなど。まだまだブラックネタは満載です。
ブラック企業を退職し、ホワイト企業に転職して早数年。なぜあんな会社に入ってしまったのだろう?とよくよく振り返ってみると、いくつかのポイントが見えてきました。
このページでは、色々な人達の体験談や自分の体験談を元にブラック企業を見抜くポイントを書いていこうと思います。
皆さんがブラック企業の特徴を知り、少しでも高い確率でブラック企業を避けられるようになれば嬉しいです。
ブラック企業を見抜くチェックポイント
チェックポイントその1.求人情報
そんなブラック企業に入社をしないためには、まず求人情報を見極めることが大事です。
頻繁に求人を掛けている企業はブラックの可能性大!
人がどんどん辞めていっているので頭数が足りず、常に募集を掛けているのです。
給与がやけに高い!
未経験でも年収700万円可能など、どう考えても高すぎる年収を提示してくる会社も多いですが、それが資格やスキルに見合ったものでなければブラック確定だと思います。
実際にもらっている人もいるのでしょうが、採用しても採用しても人が辞めてしまう、求人に応募が少ないなどの状況があることから労働条件を高く見せている可能性があります。言い方は悪いのですが、一種の撒き餌ですね。
このような給料の裏には「固定残業代」や「各種手当」、「年俸制」、「裁量労働制」などの様々なテクニックが隠されています。
年俸制には要注意
年俸制の営業募集は要注意です。
年俸制=残業代が発生しないと”勝手”にみなされます。
しかし、「年俸制」というのは、単純に毎年の給与を会社との話し合いで決めましょうというだけの話で、残業代を払わないといけないという点では、普通の給与と変わりません。法律で決まっている時間以上を働けば、当然に残業代は発生します。
「固定残業代」や「各種手当」による給与の水増しもある
給与に予め「固定残業代」や「各種手当」を盛り込んで、あたかも給与が高いように見せかけるというのはブラック企業の常套手段です。
固定残業代の場合、例えば月給30万円という給与だったとすると、残業80時間分の残業代が含まれていたりします。過労死ラインとなる月80時間の残業をしたとしても残業代は0です。
もしかすると、忙しくなければ残業しなくても残業代がもらえるからラッキーと思う人がいるかもしれません。
しかし、ブラック企業では確実に長時間残業が蔓延しているからこそ、このような給与方式を取り入れているのです。そして、80時間の残業を超える分については「既に払っているから」としてサービス残業となるのです。
勿論、給与が高いようにみえて実は「基本給」は少ないですから、残業代が支払われる場合でも最低賃金を下回ったり、ボーナスが支払われても寸志程度しかないということもあり得ます。
自分は間違いなく避けます。
福利厚生や社食等の充実をやたらアピール!
アピールポイントはそこしかないのか!!と思って間違いないでしょう。
某ねずみの国への安く行けます!などの楽しそうな文言だけをみて就職を決めると間違いなく地獄に落ちます。
求人写真に若いアルバイト風の人たちが多く写っている
アルバイトが多くいる=アルバイト管理やアルバイトが受注できなかった際のノルマを課せられるのはアナタかもしれません。。
いかがでしょうか?
転職する際は是非求人情報を違う観点からチェックしてみてくださいね。
クリエイティブを強調
クリエイティブというと事務的な定形作業と真逆で、おしゃれな私服を着こなして仕事をするような格好の良いイメージがありますが、実はかなりの地雷です。
私の知り合いは、テレビ局の子会社で働いていますが、徹夜・連勤は当たり前です。
このように、一見華やかなマスコミや広告代理店、大手システムインテグレーターの実働部隊となるいわゆる下請け会社が、キツイ仕事のイメージをなくそうとしてクリエイティブを強調するのです。
仕事も遊びも全力投球
このキーワードも似たような狙いで使われています。
これは、不動産など体育会系の企業、営業系の企業に多いキーワードです。
仕事も遊びも全力投球していたら、いつ休むのでしょうか。
最初からブラック企業だと教えてくれていると言わざるを得ません。
20代のまだ若いうちなら耐えられるかもしれませんが、30代・40代になったら耐えられるような会社ではないと思われます。
人物重視、転職回数不問
これは建設業界などキツイイメージが強く、人手不足の業界でみられるキーワードです。
人物重視というのは経験・スキルと反対語のように使われます。経験やスキルがなくても協調性がある人なら採用しますというような意味になります。
しかし、穿った見方をすれば、誰でもできる仕事ですと言っているようなものです。また、経験・スキル不問と書くとブラック企業のように見えるため、人物重視と表現する場合もあるでしょう。
転職回数不問というのも危険なキーワードです。転職回数の多い人を嫌がるのが普通ですが、離職者があまりにも多いため、このようなキーワードを使っているのです。
このような会社はどうみてもリスクが高いでしょう。
仲間
仲間と楽しく仕事!というと、ドラマのように一致団結して意気揚々と働く職場のようなイメージですが、会社がロクでもないことが多いです。
福利厚生や待遇面、会社の安定性・成長性などに魅力がないからこそ、そこで働く人をアピールポイントにしてしまうのです。
チェックポイントその2.面接時の人事や役員の態度
求人要綱のちょっと怪しいな・・・という点を洗い出して省くことでブラック企業の半分は切り捨てていけると思います。
個人的にはさらに1枚調べることで確実にブラックを見抜く手段があります。
その方法とは”面接”です。
過去の経験から面接でおかしいなと思った企業は、ほぼブラックでした。
ブラック企業では、社員を精神的に追い込むために、パワハラ・セクハラが横行しています。もう役員から人事まで人を人と思わないオール・ブラックなので、どうしてもその雰囲気がそのまま.出てしまうのです。
結局、まともな人はすべて辞めてしまい、ブラックに染まった人しか会社に残らないのです。
おかしな発言をしていても、その企業では当然のことなので特段変えようという気持ちもないのかもしれません。
やたら偉そうな役員が登場したり、面接の場で空気を読めない発言をした人間を攻撃するような企業はかなりのパーセンテージで黄色信号が光っていると思ってください。
①求人要綱がいまいち怪しい②面接でも不安を覚える点がある。
この2点重なったら、とにかく内定をもらっても辞退をしたほうがいいと思います。
チェックポイントその3.求人の募集頻度
頻繁に求人を出している会社はかなり怪しいということは既に書きましたが、実際にどうすればいいのかを説明します。
ハローワークの場合であれば窓口において求人の申込みをするときに「過去にどれくらい求人を出していますか?」と担当者に聞いてください。
転職エージェントであれば、これも同じように聞いてみましょう。
また求人サイトの場合は「会社名」+「求人にまつわるキーワード」+「年月日」などで検索すると過去の募集要項が見つかったりします。
このようにひと手間かけることで常に求人を募集している会社を見抜くことが出来ます。
チェックポイントその4.ホームページに壮大な理念、夢、やりがいが強調されている。
ワンオペで問題となった某飲食グループは「世界から貧困と飢餓を撲滅する」を掲げています。
このスローガン自体にどうのこうの言うつもりはありません。むしろ素晴らしい理念だと思います。
しかし、私達の家の近くにあるお店の従業員にとって、どれだけ意味のあることでしょうか。食べ物をお客に出すことが、世界から貧困をなくすことにつながるとは誰も思わないでしょう。
ブラック企業では、このように立派な理念、夢、やりがい、キャリアプランを掲げているところが多くあります。
なぜなら、高学歴で理想に燃える人ほど、このようなスローガンに惹かれる傾向があるからです。恐らくは、自分を成長させるため、頑張ってこそ社会人として一人前という思いがあるのでしょう。
しかし、入社してからの実態は全く異なります。毎日の厳しいノルマと厳しい労働が課されることになります。それでもやりたい人は好きにやればいいと思います。ただし、病気になっても会社は助けてくれません。労災?未払い残業代?そんなものはブラック企業にとって屁の河童です。
チェックポイントその5.商品やサービスの値段の安さが戦略となっている
某家電量販店、牛丼屋、衣料品店・・・、枚挙にいとまがありません。
ブラック企業の多くは、低価格をウリにして売った数で稼ぐというモデルです。
一つ売るのではなく二つ、一人に売るのではなく二人に売ることで利益をだしましょうということです。
勢い、働くスタッフは忙しくなります。本当に単純な話です。
しかも、粗利益が少ないので、利益を出すためには、他の部分で出費を抑えざるをを得ません。
そうなると、ワンオペのような過酷な働き方が生まれてしまうのです。
勿論、低価格でも利益がだせるように、仕入れや製造原価自体を安くしている会社もあるでしょう。
しかしそれでも限界はあります。中国では、労働者の給与が上昇しており、製品の価格も上昇しつつあります。また、劣悪な労働条件が問題化し、以前のように低価格で中国から輸入するということが難しくなりつつあります。
そうすると、利益を出すために削られるのは、経費や人件費に他なりません。
そしてこれが、サービス残業が横行する原因となります。ブラック企業は、目標数値による管理が徹底していますので、目標を達成できなかった自分が悪いと思って、社員自らがサービス残業をしてしまうのです。客観的にみると、バカだなあ自分なら絶対そんなことはしないとと思うかも知れませんが、毎日会社の上層部から目標達成を厳命され、仕事に追われている状況では、正常な判断力はもはや働らかなくなるのです。
私達は、価格の安いものが大好きです。しかし、自分が安い商品やサービスを提供する側となったら、どうでしょうか。辛くありませんか?
チェックポイントその6.仕事の内容が労働集約的
ブラック企業で目立つのは、小売、飲食、ソフトウェア開発等のIT、介護などの労働集約的な企業です。
これは実に簡単な話で、利益を出すために、大きな費用である人件費をの手この手で圧縮しようとすることから、ブラック化していくのです。
また、少子高齢化によって、人手不足が蔓延化していますので、残業代が出たとしても2人分の仕事を1人でこなさないと仕事が終わらないという状態が発生します。永遠と仕事が終わらないということが出てくるのです。
なお、職種ではやはり販売・営業職は労働集約的ですのでブラック化しやすくなります。
チェックポイントその7.大企業・中小企業どちらにもブラック企業は存在する
皆さんは、ブラック企業というとどのような会社を思い浮かべるでしょうか。
ブラック企業という言葉が有名になったきっかけと言われている「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」の舞台は、小規模なソフトウェア開発会社だったことから、中小企業がブラック企業というイメージを持っているかもしれません。
中小企業の場合、大企業からの下請けが多く、小規模なソフトウェア開発会社や建設会社などは、2次請け・3次請けはざらです。そうすると、沢山の給与を社員に払うこともできませんし、赤字にならないためには現場の異常な頑張りで仕事をこなしていくしか手がなくなります。このような構造的な問題からブラック企業が誕生してしまうわけです。
一方で、労働問題で社会的に大問題となった企業の多くは、大企業です。衣料品小売、飲食業、介護・・・ブラック企業というと多くの人が思い浮かべる会社があるかと思います。こういった大企業は、社員の異常な頑張りを前提としたビジネスモデルで会社が大きくなっています。大企業だからといって、安心してはいけません。
なぜ、ブラック企業はやっていけるのでしょうか?
なぜ、端から人材を採用してもブラック企業はやっていけるのでしょうか?
それは、例えば、100人採用して98人が辞めても2人くらいは、残る可能性があるからです。
つまり、全体の2パーセント以下のブラック企業でもやっていけるタフなメンタルを持っている少数の社員がブラック企業を支えていることになります。
少数精鋭は、普通では耐えられないような仕事を耐えることができる貴重な存在なので、ブラック企業もそれらの社員にはそれなりのポジションと年収を与えるのです。
このような人達がモデルとなって、さらにメリットばかりのホームページを作るのです。
例えば、20代でも部長になれる!年収は1000万円を超える!などという広告を出すのです。
それにつられて100人くらい人材は集まるのですが、ふたをあけてみたらブラック企業なので、仕事を続けることができる人は稀なのです。
しかし、ハローワークなどを利用すれば、ブラック企業は何回でも無制限で求人を募集することができるので、いくらでもただで人材を集めることができるのです。
そういった意味では、ハローワークがブラック企業に協力してしまっているという観方もできるのです。
しかしながら、厚労省も馬鹿ではないので、今、ハローワークにブラック企業の求人が掲載できないように、あの手この手をつかって法律をかえている途中です。
職業安定法によると、ハローワークは求人の掲載を拒否できません。ただし、今では労基署に指導を受けた実績があると、ハローワークへの求人掲載を拒否されます。
もっと抜本的にブラック企業をハローワークから追い出すことができれば、ハローワークの求人の質も上がるのではないでしょうか?
しかし、その日はまだまだ先のことになりそうです。いくら制度を厳しくしても、ゴキブリのようにブラック企業はタフに生き残り、新卒の若い社員をだまして、若い人材を囲おうとしますからね。
例えば、今問題になっているのは、求人票に掲載された労働条件と実際の労働条件が違うことです。これは、ハローワークはあくまで企業と応募者をマッチングさせるだけで、実際の労働契約は会社と応募者との間で結ばれることから起きます。
あいまい、嘘の労働条件であっても、ハローワークの求人票には統一された基準がないため、チェックができないのです。
特に、賃金と労働時間(拘束時間)で食い違いが起きていると言われています。
自分の身は自分で守るしかありません。企業は採用した人に労働条件を書面で提示しなければならないため、まずは実際の労働条件と求人票に書かれている条件をチェックしましょう。そして、分からないことがあれば、しっかりと採用担当者に確認しましょう。そこで、誤魔化されるようであれば既にその企業は終わっているも同然です。
厚生労働省は、「ハローワーク求人ホットライン」というものを設置していますので、もし求人票と労働条件が違った場合は、連絡してみるのも手です。
電話番号は、03(6858)8609です。
ホワイト企業は、仕事の悪い面も隠さない
ブラック企業に騙されないためには、逆に言えば、数ある求人の中からホワイト企業を探し出せばよいのです。
では、どうしたらホワイト企業を見つけることができるのでしょうか?ホワイト企業の場合、ホームページや求人内容にも、良いことばかり書きません。給料も必要以上に高くかかないので、ちょっと安いのでは?と思ってしまうくらいです。
また、仕事においても、残業がまったくないとは書かず、多少の残業はあると正直に書かれています。このように人材が欲しいから嘘を書かずに真実だけを書いているような会社は、極めて信用度が高いといえるのです。
もし、転職して長く仕事を続けたいと思うなら、ホームページに嘘がない信用度の高いホワイト企業を絞りこんで転職活動をしましょう。
ハローワークや転職サイトや転職エージェントや求人誌などで、1つでも多くの求人をチェックしていくことで、次第に求人を見る目が持てるようになります。
夢がつかめる!というような大袈裟な表現で人材を釣ろうとしているような求人の大半は、ブラック企業の可能性が高いと疑っても良いでしょう。
逆に、地味な感じの求人広告は派手な仕事ではないけど、長く続けられるホワイト企業の可能性が高いといえるのです。
ブラック企業の体験談
体験談その1.ブラック超えてました。
もう25年以上前に働いてた運送屋さん。今では大企業になってますよ。
25年前なんで末端店はそれはひどいもんでした。
私は集荷・配送の電話受付でしたが、電話の情報が「今日はいつもと違ってここにおきます」などがうまく伝わらなかったりすれば、別便飛ばされ請求がくる。積み込み中にドライバーさん行方不明。積んでる途中に逃げていなくなる。
会社のお客様から見えないとこには事故報告書が貼ってありました。ドライバーさん自体、昔何してたのか?全くわからない。
朝は早いわ、帰りは遅い、残業つかない、タイムカードなしでした(最初は時給だったんです)
お給料はいいはずが毎月赤坊だの、荷物の紛失の弁償だの残る金額は普通の会社員と変わらず。末端店なので、働いてる人も家に帰ってるの?って状態でした。
一番嫌だったのはトイレは男女別でなかったこと。そ~~とあけて誰もいないの確認してトイレに入る。
出る時もそ~~とあけて出る生活でした。
荷物もとても高価なものから、生のいのししの半身までびっくりするほどの量と内容でした。
毎日とても忙しく、一日があっというまに過ぎた毎日でした。
其の後は拠点店の偉い人が店長になり、全く社内が代わりました。その変わりようにはびっくりしました。
私は親の反対もあり、一人事務員を減らすときにやめてしまいました。
今、思えば貴重な体験かもしれないです。
体験談その2.上司のパワハラが横行するブラック企業
私が働いていたブラック企業は、とある外資系アパレルブランドの会社でした。
入社した当初はあまり問題に感じなかったのですが半年程経った時に、とある中年の女上司から様々な嫌がらせを受ける様になりました。
今までの仕事とは関係のない部署に飛ばそうとしたり、仕事量を急に倍以上に増やしてきたり、差別発言、ありもしない嘘を言いふらされる等、酷い労働環境でした。
その頃、その会社のショップ店員として長年働いていたベテランのスタッフさんと話をした時に、実は私が入社する前に他の社員が私と同じ様なパワハラを受け、それを苦に病んで辞めてしまった。という話を聞きました。かと言ってその時は人事も社長も誰も助けてくれず、見て見ぬフリをしていたと言います。
虐めてきた中年上司だけでなく、人事や社長にも大きな問題があると知った私は、ダメ元で虐められている事を相談してみました。
明らかに私だけが差別的な対応を受けているのを見ているのにも関わらず人事は「考え過ぎじゃない?」「気にしない方がいいわよ。」「あなたは今まであまり苦労をしてきてないんでしょうね。」等とふざけた事しか言って来ず、社長もはぐらかすだけでした。
予想はしていたものの、これには本当にがっかりしました。ブラック企業とはこういう会社ぐるみの劣悪な職場環境を言うのだと実感しました。
私以外にもその会社に不満を持ち辞める社員が多く、これもブラック企業の特徴だと思いました。結局私はアホらしくなり辞めました。今では辞めて本当に良かったと思っています。
体験談その3.勤務時間が長いブラック企業
私が働いていた会社はまさにブラック企業でした。何がブラックなのかというとまずは、勤務時間が長いということです。朝の5時半に家を出て帰ってくるのは夜中の12時すぎという具合ですね。
最初のうちはやる気があって頑張っていたのですが、だんだん疲労が積み重なっていき仕事も速くできなくなってしまいました。そうなってくると余計に時間がかかります。2週間休みなしで仕事をした時には、目が回りそうになりました。
ほかの人はもっと仕事をしていました。何日も会社に寝泊まりしていた人もいました。そのうち、寝ないで仕事をし続けるなどと周囲が言い出した時にはヤバイと思いました。眠らないでどうやって仕事をするのでしょうね。
また、定期的に理不尽な内容で怒鳴られることがありました。これがブラック企業のやり方なのです。
まずは全てを否定することで自尊心をなくさせてしまうのです。それから自分たちに都合のいいように考え方を変えさせるのがブラック企業のやり方です。そうなってしまうとどんな無理難題でもこなそうとする社員が出来上がってしまうのです。でも、人間ですから限界がありますよね。私は体が限界に達してしまいました。そして仕事ができなくなったんので退職をしました。
体験談その4.社風がブラックな企業
僕は数年前に大学を卒業した者です。
就職の内定が思ったようには行かなかったので、仕方なく知り合いの会社へ就職したのです。
入社式が終わって、研修の段階に入ると上司に当たる人間から一枚の紙を渡されました。
その中身は、経営者達をたたえてあるものでした。薄気味が悪いので、帰宅してからもそれを読む事はありませんでした。
次の日から鬼の特訓のような研修が始まりました。
会社の業務はPCのセールスなのですが、「営業は足が命だ」と上司が叫び始めました。マラソン5kmと腕立て伏せ100回を終わるまでやらされます。
これが10日間続いたので、僕としてもおかしな会社だと思い始めていたのです。
やがて、会社に戻り業務を始めると朝の朝礼は変な石像を拝むところから始まります。また、朝礼だけでも1時間を超える事が多かったので倒れる社員もいました。
流石にこのような会社では働けないと思い、休憩時間や休みを使って転職を決意しました。
また、初任給は14万と決まっていたのですが、朝礼の時に業務で席を外した理由で減俸。
振り込まれたのは9万円で良く分からないものまで引かれていたのです。
やはり、健全な会社で適正に評価してくれるものでないと続かないと思います。
体験談その5.男女差別があるブラック企業
私が以前働いていた会社はいわゆるブラック企業でした。
男女平等を公然と口にしているのに、明らかな男女不平等。
彼らは会長による強力なリーダーシップと表現していましたが、会長による強力な社員の抑圧。
会社の飲み会では女性のみがかならず男性上司にお酌をしにいかなければならず、会場をビール瓶もってウロウロしている女性社員があふれている。
こんなことに不満を言おうものなら新入社員なのに礼儀を知らない、で済まされる。
自発的に何かをしようものなら、それが会社にとって良いことであっても止められる。かならず支持を受けてから行動する必要がある。
なんとも不思議な会社でした。
男性社員はもちろん、自分の給料とボジションを守るために女性社員のことを考えることはありません。
女性も男性並に仕事を、と言いながら実質仕事を女性に押し付けている。
顧客第一主義と唱えていても、誰も顧客のことを考えて行動していない。
それでよく会社が持ったものだと感心してしまいました。
自発的に動こうとすると、いつも男性社員が自分の手柄を取られる、と恐れていたのかおさえられ、タダ単に仕事の指示を待ってイスに座っている。
それが彼らの要求するよくできる女性社員でした。
今考えても恐ろしい会社です。2度とあのような会社では働きたいと思いません。
体験談その6.零細ブラック企業
40歳手前の私が、何社受けても採用されず、やっとのことで掴んだ正社員での仕事、しかし長続きはしませんでした。
世間を騒がしているブラック企業という会社に片足を突っ込んでしまったのは昨年のことです。その会社を1ヶ月で辞めたのですが、本当に酷い会社でした。
サービス残業は気にしません、給与の安さも承知の上です。
では何が我慢できなかったかというと、朝から「辞めちまえ!」「バカ!」と会長とその息子の社長が社員に罵倒を浴びせることでした。
ミスへの叱責なら我慢なりますが、話し合う間もなく怒鳴り散らすだけの恐怖政治が行われていたのです。
さらに驚いたのは、会長が監視カメラで社員を見張っていたことでした。
会長に「お前、あそこであいつと何喋ったんだ?」と入社2日目に言われたときはビックリしました。横のつながり、コミュニケーションが許されませんでした。
専務は会長の奥様、部長は社長の奥様、たった2人しかいないベテラン社員が彼女らのミスを被っては、罵倒されていました。
社員の多くは入社一年未満で中堅社員がいません、人の入れ替わりが激しいことが分かります。
聞いた話では、入社した日に辞めた人、3日で辞めた人、1ヶ月で辞めた人が大勢いるらしいのです。
辞表を出した際に社長に「要らねぇ、お前の代わりはどんどん入ってくる!消えちまえバカ!」と言われました。
零細同族経営の悪いところがいっぱい詰まった会社でした。
まとめ:ブラック企業を避けるためには
最後に、ブラック企業を避けるための方法をまとめておこうと思います。
その1.とにかく調べる
色々な人の話を聞くと、ブラック企業に間違って入ってしまう人の多くは、事前にその会社の情報を調べてない傾向にあります。これは、目をつぶって崖からブラックホールに向かって飛び込むのと同じです。
今は、就職四季報やインターネット上で容易に情報を得られる時代ですので、その会社のホームページだけでなく、他の情報を色々と収集してみましょう。
就職四季報で離職率を調べる
これは転職の場面でも有効です。離職率はかなり正確に、その会社の状況を表していると言われています。新卒の3年以内離職率は3割程度ですので、3割を超えて離職があるような会社はリスクがある会社とみてよいでしょう。
離職率を非公開とする会社もありますが、後ろめたさがある可能性がありますので、積極的に除外した方が無難かと思います。
私の知り合いに、一部上場の不動産会社に努めている人がいますが、勤続10年目にして数十人いた同期は1人だけとなっているようです。確かに、物件が売れ残れば休日も平気で出勤するような職場ですので、離職者が多くなるのも当然です。
転職会議などのクチコミサイトを使う
私の場合ですが「転職会議」などのクチコミサイトが思った以上に役立ちました。
当初、登録するのにやたらメンドクサかったり、1社の情報を見るのに500円かかったりとかなり腹が立ちましたが、500円以上の価値は間違いなくありました。
実際に3社分。1500円を転職会議に支払いましたが、なかなか情報は正確です。
転職後のミスマッチの痛恨を考えると1社500円はらって情報を得るというのはありだと思います。
社風や実際に働いていた人のクチコミが読めるので、ある程度「自分と合うのか合わないのか」がわかります。
またクチコミを読んで面接に行き実際に社内の雰囲気を確認することでダブルチェックができます。是非おすすめします。
自分で職場に足を運ぶ
ブラック企業は、小売業や飲食業、サービス業に多いため、実際に見に行って確かめるのがいいでしょう。
あまりに社員が忙しく、疲弊しているような職場はブラック企業の可能性が高いと言えます。
チェックポイントその4.夜遅くや土曜日に電話をかける。
サービス残業などをチェックしたい場合は、電話をかけてしまうのも1つの手です。
通常は留守番電話になっていたり、取次ぎをしなかったりする場合が多いと思いますが、そうでない会社もありますので、何かのセールスや業者を装ってかけてもいいかもしれません。
ある程度大きい会社の場合、代表電話にかけるよりも、わかるのであればその担当部署にかけてみましょう。
その2.「正社員」の求人にだまされない。
私は、皆さんに正社員になってほしいと思います。そして、実際に皆さんもそれを望んでいると思います。
ブラック企業はそんな私達の思いにつけ込み、「正社員」という甘い言葉で募集をかけてきます。彼らは、それが最も効率的に求職者を会社に引きずり込むやり方だと分かっているのです。
彼らは、求人のプロです。対して、求職者は転職歴があっても素人に過ぎません。
やはり、「経験不問 正社員 給与○万!」などというキーワードはかなり怪しいものだと思ったほうが良いと思います。
私が採用をした経験から言うと、未経験の人はできれば遠慮したいと思っていました。沢山集めて面接で落とすというのもアリなのですが、面接する側も大変です。ですから、まともな会社であれば未経験の人は最初から来ないようにします。
逆に言えば、「経験不問」を打ち出すということは、面接なんか形だけ、とにかく入れてしまおう、後は死ぬまで働かせよう、ということもあるということです。
なかなか難しい面もあると思いますが、「正社員」という言葉だけに飛びつくようなことはしないで下さい。
その3.可能なら民間の転職サイト経由で転職する。
ハローワークだけで転職している人も多いですが、ハロワには地元企業が多い一方で無料で求人を募集できることから、業績の不安定な中小・零細企業や、採用に予算が回らない企業が集まる傾向にあります。「採用してもどうせすぐに辞めてしまうんだから、できるだけお金をかけないでおこう」という企業もあり、正に玉石混交です。
一方で転職サイトの場合は求人を募集するのに最低でも50万円近くかかります。つまり、転職サイトで求人を募集している企業は、採用にそれなりのお金をかけている、採用にお金をかけるだけの余裕がある企業と言えます。
また、「転職サイトで求人を募集したら良い人材が採用できたので、また使ってみよう」という企業も多いです。企業、求職者双方がハッピーということですね。
しかし、転職サイトにも大量採用や大量離職を繰り返しているようなブラック大企業も存在しているから困りものです。このような会社は、労働者から搾取した利益で転職サイトに出稿していますので、注意が必要です。
一番の狙い目は、離職率が低く、今後の発展のために、質の高い人材を求めてしっかりと採用にお金をかけている企業です。こういった会社は、転職サイトで少人数の募集をしていていたりします。
こういった企業は、人材の質からハロワを敬遠しがちです。これは、ハロワが失業率を下げることを主な目標としていることから、のべつまくなしに求職者を企業に紹介することで起きるミスマッチがあるが故に起きます。
このような理由から私は、環境が許す限りハロワより転職サイト経由での転職活動をすすめています。
→リクナビNEXTはこちらから。・・・登録してないなら必ず使っておきたいサイトです。求人を見るだけでもいろいろ参考になります。
私の場合、インターネットで情報収集をして、リクナビのような転職サイトや派遣サイトを上手に使うことで満足できる転職ができました。
例えばクチコミサイトでは1社の情報を見るのに500円かかったりと出費もありましたが、転職した後のことを考えると500円ぐらい払ってもいいんじゃないかなと思います。500円で転職失敗する可能性を減らせたら安いものですよね・・・。
派遣サイトなんかも、自分が希望している職種を見ると「必須スキル:●●」なんて形で求められるスキルがわかります。これってつまりは、いま需要のあるスキルなんかがわかるんですね。自分にそのスキルがなくても、本屋で本を買っておけば面接の時にアピールできます。
「あー、君は●●なんかは知ってるの?出来るの?」と聞かれたら
「いやー、実は実務経験はないんですが、これから必要だと思いまして、この前、本を買ってごにょごにょ~」と話すだけでかなり印象は変わってくるでしょう。
参考記事