仕事辞めたらやること。辞めた後の後悔しない「手続き」・「すごし方」のまとめ

辞めた後の後悔しない「手続き・すごし方」のまとめ。

仕事を辞めた直後というのは、「もう出社しなくていい!」という爽快感と、どこか心にポッカリ穴があいてしまったような喪失感。いろいろな気持ちが入り混じっていると思います。

 

「これからどうすればいいのか?」。辞めてから考える方も多いのではないでしょうか。

 

まだ体が動かないかもしれませんが、辞めた後のその先のことも考え、今のうちに動いておくと後々になって「先にやっておけばよかった!」と後悔しないと思います。

 

そこで退職後に必要な「手続き」や「すごし方」について参考になる情報を紹介したいと思います。

 

次の仕事の求人については書類審査など申し込まないでもいいですから、早いうちに1回だけでも目を通しておくことをおすすめします。どんな求人が出ているのか見るだけでも、転職活動をはじめるキッカケになるかもしれません。

 

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仕事を辞めた後に取るべき手続き

 

仕事を辞めた後に、自分で手続きが必要になるのは主に「雇用保険」「健康保険」「年金」となります。

 

次の就職先が決まっている人は、就業する会社側でほとんどの手続きを行ってもらえます。そのため自分で手続きすることはほぼありません。

 

今回紹介しますのは、まだ次の仕事が決まっていない。しばらくは一息ついたり、転職活動をされる人にとって必要な手続きになります。

 

その1.雇用保険を申し込む

 

仕事を辞めた人にとって1番早くして欲しい手続きが「雇用保険」です。条件によってもらえる日程や金額が違ってきますので一概には言えないのですが、大体の人は「自己都合」での退職になるのではないでしょうか。この場合、手続きから4ヶ月後に、ようやく1回目の支給が実施されることになります。

 

手続きが遅れるとそれだけ受給日も遅くなるので、1日でも早く手続きをしましょう。3ヶ月後に転職が決まっているかどうかはわからないのですから。

 

手続きをする場所

 

地域のハローワークで手続きが出来ます。

 

求人・求職のやり取りはどこのハローワークでも出来ますが、雇用保険の手続きに関しては自分の地域のハローワーク限定となるので注意です。不安な方は自分が住んでいる地域がどのハローワークになるのか電話して確認しておきましょう。

 

受給の主な条件

 

辞めるまでの2年間のうち支払い期間が12ヶ月以上あることが条件です(会社都合の場合は、辞めるまでの1年間のうち支払い期間が6ヶ月以上)。他にも細かい条件がありますが、まずは給料明細などで「雇用保険」の欄に支払いがあるのかないのか確認してみましょう。明細に支払いがあれば雇用保険に加入していたことになります。

 

必要書類

 

雇用保険の手続きの際、ハローワークに持っていく書類がいくつかありますが、退社した会社から受け取っておく書類は離職票と雇用保険被保険者証です。

 

「離職票」は退職後10日前後で郵送で送られてきます。目安辞めてから2週間だと思ってください。また、「雇用保険被保険者証」は退職するときに手渡しでもらうのが一般的です。この2つの書類があれば、あと用意するものは写真や身分証明書、印鑑など自分で用意できるものだけになります。

 

もし、3週間たっても離職票が届かない、辞めたときに雇用保険被保険者証をもらっていない。ということであれば会社に直接電話して確認して問題ないと思います。スムーズに発行されない場合はハローワークで再発行が可能になっているので、例えもらえなくても問題はありません。

 

  • 離職票(退職後に会社から郵送)
  • 雇用保険被保険者証(会社でもらう)
  • 証明写真 (縦3cm×横2.5cm)を2枚
  • 身分証明書
  • 印鑑
  • 通帳(本人名義)

 

その2.健康保険を切り替える

 

国民健康保険の切り替え

 

勤続していた会社で社会保険に入っていた場合、退職日の翌日に社会保険も失効となります。

 

そのため、次の3つ選択肢からどれかを選んで入る保険を切り替えることになります。

 

3つの選択肢

 

  その1.国民健康保険への切替。
  その2.社会保険を一定期間「任意継続」する。
  その3.家族の扶養に入る。

 

基本的には次の仕事が見つかるまでの合間の保険をどうするか?という問題になると思いますが、ここで気になるのが「国保」vs「任意継続」はどっちがお得なのか?ということです。

 

ざっくりと説明をすると年収500万とか、月給で28万以上(数値は大体の目安です)をもらっているような人の場合、国保が高くなる場合が多いですから任意継続をしたほうが安くあがるようになるそうです。

 

手続きをする場所

国保:住んでいる地域の市区町村役場
任意継続:協会けんぽの都道府県支部(※退職した日から20日以内)

 

国保に切り替える場合は、近くの市区町村役場にいけば手続きが可能です。また社会保険の任意継続をしたい。ということであれば協会けんぽにおいて手続きをすることになりますので注意です。

 

必要書類

国保:健康保険の資格喪失証明書
任意継続:健康保険任意継続被保険者資格取得申出書

 

任意継続での注意点

 

社会保険の任意継続ですが、福利厚生が使えたりと国保よりも手厚い内容になっています。手続には注意点がいくつかあります。

 

  • 退社後20日以内に手続きが必要
  • 1日でも納付が遅れると失効となります。

 

また、一旦加入すると基本的には2年間の継続契約となります。途中で「国保に切り替えます」というのはできないようなのでこちらも注意です。

 

※(協会けんぽ:健康保険任意継続制度(退職後の健康保険)について

 

その3.国民年金に切り替える

 

社会保険に加入していた方は自動的に厚生年金などを払っていた形になりますが、これは退職日の翌日には資格が喪失となります。

 

そのため、仕事を辞めてしまうと年金に加入していない状態になりますので、改めて国民年金の手続きが必要になります。退職後14日以内に地域の市役所などで手続きをしてください。そのままでいると未納状態になって、催促のハガキが送られてくることになります。

 

最近は年金も厳しくなってきて、わずか半年程度おさめていないだけで「特別勧告」といったハガキが送られてくることがあります。

 

手続きをする場所

 

住んでいる地域の市区町村役場になります。

 

必要書類

 

年金手帳が必要になります。これは自分で保管している場合もあるでしょうし、勤めていた会社に預けているケースもあります。会社に預けている場合は基本的に退職日の当日に返却されるはずです。

 

会社から返却されていないし、自宅にも見当たらない。という場合でも大丈夫です。万が一、手帳を紛失してしまっても社会保険事務所で再発行が可能です。

 

  • 年金手帳
  • 身分証明書
  • 印鑑

 

どうでしょうか。雇用保険、健康保険、年金と3つの手続きについて紹介してみました。特に、雇用保険は申請忘れには注意して下さい。申請をして始めて受給の資格が得られることになりますので、この手続きをさぼってしまうと、いつになっても受給されません。

 

仕事探しの期間はお給料が入ってこないため、長期化しますとそれだけ生活費が減っていきます。転職活動の不安をなくすためにもしっかり手続きしておきましょう。

 

会社に返却するものまとめ

 

会社をやめるときには当然ながら、いままで使っていた身分証明書などは返却しなければなりません。

 

健康保険証、社員証など・・・。そのほか機密事項までいかないまでも、会社でいままで使っていたデータ類も返却するものにあたります。

 

細かい返却物に関しては、上司に確認しましょう。

 

重要な情報、例えば顧客データを持ち出して新しい会社に持っていったことで、前の会社から訴えられたケースもありますので、気をつけましょう。

 

そうでなくても、お客様から貰った名刺などは置いていくのがマナーとなります。

 

返却物一覧

 

  返却するもの
健康保険証
名刺
顧客情報
定期
各種データ・書類

 

保険証・名刺・定期

 

この辺りのものは大体、仕事の最終日近くに返却することになると思います。大抵の場合は直属の上司なり、総務より指示があると思いますので、その指示通りに返却しましょう。

 

後で問題にならないよう、特に会社からの指示がない場合は、自分から声をかけて確認しておくといいと思います。

 

データの扱いについて

 

PCを使わない職場というのは殆どないと思いますので、データの返却には気をつけて下さい。

 

自宅に書類がおいてある場合も、同じく確認をしたほうが良いでしょう。

 

パソコンが会社支給の場合は、業務の引き続きの問題がありますので、自分の個人データは消し、それ以外は残しておく必要があります。個人所有のパソコンを使っている場合は、共有サーバー等に、データを残していくのが基本ですが、これはその会社のルールによります。

 

不正競争防止法により罰せられるリスクが大いにありますので、データの持ち出しは原則的にやるべきではありません。

 

会社からもらうものまとめ

 

会社に渡すものを忘れても困りませんが、受け取るものをしっかり受け取らないと、あとあと皆さんが困ります!

 

上記と被るものがあると思いますが、大事な点なので改めてチェックして下さい。

 

受け取るもの一覧

 

  受け取るもの
離職票(※退職後に会社から郵送される。目安:2週間前後)
雇用保険被保険者票
年金手帳
源泉徴収

 

離職票

 

離職票はハローワークで「雇用保険」の申請を行うときに必要になるものです。求職登録などは離職票がなくても問題なく登録できます。

 

また、次の会社がすでに決まっている人は当然、ハローワークでの雇用保険の申請も必要ありませんから、いらない書類になります。

 

この離職票は辞める日にもらうのではありません。基本的には退職後に会社から郵送で届くものになります。目安としては2週間前後のところが多いのではないでしょうか。
万が一届かない場合でも、ハローワークで相談すれば対応してくれます。

 

離職票の交付が遅いという話をたまに聞きますが、交付は法律(雇用保険法)によって決まっていることですので、おかしな会社でもない限り交付はされるはずです。

 

雇用保険被保険者票

 

離職票とは違い、これは会社側で保管している資料になります。通常、入社時にハローワークから会社に送付されています。

 

そのため退社日かその前日あたりに返却してもらうのが一般的です。再就職が決まっている方は、この「雇用保険被保険者票」を次の仕事先に提出しなければなりません。

 

こちらも万が一、会社から返却されなかったとしてもハローワークで申請すれば再発行が可能です。

 

年金手帳

 

新しい会社に提出が必要です。会社に預けている場合は返却が必要ですし、自宅保管していれば特に問題ありません。

 

万が一なくしてしまっても、地域の市役所などで再発行が可能です。

 

源泉徴収票

 

新しい職場に提出が必要です。年末調整に使われることになります。

 

年末調整では、それまでに源泉徴収されてきた所得税からいくばくか還付が受けられるケースが多いので、無くしたりしないようにしましょう。

 

もし、次の仕事が決まっていない場合は、自分で確定申告をするときに必要になります。

 

仕事を辞めた後のすごし方

 

私も過去に仕事をノープランで辞めてしまった経験がありますが、とにかく前職がストレスのたまる職場だった場合「なにもしたくない」と思います。私の場合、この気持ちに素直に従ってしまいそのまま半年ほどなにもしなかったことがあります。

 

しかし、半年ほどたってから気がついたことは「雇用保険の手続きしてたら50万ぐらいもらえていた」ということでした。この時の体験談から、仕事を辞めた後にどんな風にすごせば、その後に苦労しないですむのか紹介したいと思います。

 

雇用保険の手続きは絶対しておく

 

年金や国保の手続きなども大事ですが、1番大切なのは雇用保険ではないでしょうか。ですから、何回も繰り返しますが仕事を辞めてから体が重くても、雇用保険の手続きだけはしておきましょう。大体の目安として月給の6割ぐらいはもらえます。

 

何もしないで休む期間を予め決めておく

 

できれば1週間ぐらいは、全く何もしないで体を休めて欲しいと思いますが、「1週間たったら活動を始める」と決めておいたほうがいいと思います。

 

転職活動を始めてみると分かると思いますが、スタートしてもいきなりスピードに乗って活動するのは難しいものです。

 

自分なりの見解をまとめてみますと、

 

  • 求人を見てから「○○のスキルが足りない」「面接のため○○を勉強しておこう」ということに気づくことになるので、面接までの体制を整えるまで時間がかかる。
  • 職務経歴書の作成や履歴書の作成、また郵送のビジネスマナーなどに構っていると、普通に1週間ぐらいは使ってしまう。
  • 転職エージェントのようなアドバイザーと喋ることで気付くことが相当ある。
  • 同じく書類審査を出して落ちたり、面接に行って落ちたりしてから気付くことが結構ある。

 

このように、最終的には内定をもらえるまで頑張ると思うのですが、活動後期になればなるほど自分の中に知識が蓄積してくることになります。すぐに決まってしまう人もいるかもしれませんが、最初の1ヵ月目からいきなりスタートダッシュできるかと考えると、かなり難しいんじゃないかと思います。

 

ですから、「1週間たったら活動を始める」とあらかじめ決めておいて、嫌でも就職活動を始めることをおすすめします。

 

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転職活動。頑張りましょう。

 

ハローワークと転職サイトを活用して転職する方法