リストラで仕事を辞めなくてはいけないかも・・・。体験談と転職について。
早期退職に強制退職。リストラの体験談をまとめました。
リストラ体験談
その1.物流子会社に移籍してとんでもない目に遭いました
ちょうど景気が悪かった時ですが、企業の追い出し部屋みたいな物がニュースなどで社会問題になっていたと思います。
どの企業も50代を追い出したいらしくて、違う部門や子会社に移籍させて閑職あつかいにして、自分から退職させるというやり方です。
当時は、まさか自分がその洗礼を受けるとは夢にも思いませんでした。
いきなり子会社の物流の倉庫への異動を言われた時は、最初は何で俺が??と思っていましたが、仕事を辞める訳にもいかず黙って異動しました。
今までが座ってパソコンを使っていた仕事だったのですが、子会社ではずっと立ちっぱなしの仕事で全く違う仕事内容となり辟易としていました。
それに加えて仕事も単純作業でつまらなかったです。
さらにブラックだなと思ったのは有給を取らせて貰えなかったのと、風邪を引いたから休みますと電話したら、休んだらクビだと言われた事です。
休んだらクビというのは有り得ないと思うのですが、これには本当にビックリしました。
結局、本当に会社から追い出そうとしていたんだなと後から考えて判りましたが、風邪を引いたまま出社した時は倒れると思いました。
でも、その上司は自分が風邪を引いたら休んでいました。
ともかく抜け出したくて仕方無かったですが、どうすれば良いのかは皆目検討も付きませんでした。
私はなんとかその子会社でがんばり、2年が過ぎた時に本社に異動が決まった時には飛び上がって喜びました。
ただ、余りにも理不尽な扱いを受けて来たので出る時には挨拶はしませんでした。
その2.うそでしょ!?知らない内に、自分の後任が入社してきた。
ある朝、いつものように出社をすると、自分の席に見知らぬ人が居ました。
お客様かと思い訪ねてみると
「今日からお世話になる、●●です。短期間で引継ぎが出来るか不安ですが、頑張りますのでよろしくお願いします。」
何の話でしょう?その人が言うには、自分は一ヶ月以内に退職するらしいのです。まったく意味がわかりません。
不思議に思い上司に訪ねてみると、上司も話を知りませんでした。
他部署の上司にも訪ねてみると、「退職届を出しておいたので、辞めろ」との事でした。
人事を兼ねる社長に伺ったところ、「明日付での退職届は受理したので、今日中に引継書を作って辞めろ。」との事でした。
世間で色々なパワハラの話を聞きますが、他部署の上司が、他部署の部下の退職届を作成して、それを本人の話もなく受理するなんて事、聞いたことがありません。明らかな私文書偽造ではないでしょうか。
顧問の社会保険労務士事務所へ連絡をすると、自分の退職の手続きが既に準備されつつあり、すぐに労働基準監督署の労働相談所に駆け込みました。
案の定、完全な違法行為との事で、会社へ指導をして頂けました。社会保険労務士にも連絡をして、退職手続きを止めて頂きました。
その後、後任とされた者はブラック企業と察知した為、翌日には辞められました。良い決断をされたと思います。
もし自分が行動しなければ、そのまま退職する流れになっていたと思います。めちゃめちゃです。
その後、おりをみて転職活動をはじめ、条件のよりよい会社で働くことができました。当然そこで働き続ける選択なんてできませんでしたから。
今後もブラック企業による被害者が出るかと思うと、心が痛みます。
その3.「傾いた会社を支える」から一転、退職を決意した上司の一言
中途入社で3年ほど勤務した頃でしたが、世間の不景気に拍車がかかり、会社の経営状態がかなり悪化しました。
これはいよいよ会社を辞める時期にさしかかったのかと、周囲ではついにリストラの話まで出るようになりました。
実際、社内にそんな空気が流れ始めた頃、人事部がピックアップした数十人がリストラを言い渡されており、水面下では退社勧告が出ていました。
一人、二人と急な月末退社が続き、しまいには各部署や各チーム単位で送別会が行われるようになった頃、自分たちの方向性が問われるなと思っていました。
できれば残って会社を支えたい、給与が下がってもやっていきたいという同僚たちの言葉を聞いていたので、自分も会社に残るつもりでいました。
ところが、送別会の最中に上司から言われた言葉は耳を疑いました。
「お前ら、逃げるなよ?」
思わず聞き返しましたが、続けて「船が沈みかけてるからって逃げるなよ?逃げたら許さないからな、次の会社に転職なんてさせない、転職先にチクってやる」と言われました。
これまで、そんな暴言を吐くような上司ではなかったのですが、あまりの急激な退社数に歯止めをかけたかったのか、出てきた言葉が脅迫まがいのパワハラでした。
酒の席とはいえ、会社の窮地に上司の口からこんな言葉しか出ないなんて、聞いているこちらは情けないやら腹立たしいやらで、その場にいた全員が呆れていました。
給料が下がっても会社に残る、会社を支えるんだと言っていた同僚たちが、その言葉で退社を決心したという皮肉な結果になりました。
申し合わせたように退社すると他の同僚に迷惑がかかるから、といろいろと画策し、できるだけまばらになるよう退社日をずらして退職願を出しました。
上司に退職希望を伝えると「どいつもこいつも示し合わせやがって!俺の足を引っ張る気か!俺が人事部からどう思われてるのか知ってるか!このままじゃチームが崩壊する!」とキレられました。
気の毒な人だなと冷めた目で見ていましたが、実際にその後、上司はチームが消滅するタイミングで人事部から退職勧告をされたそうです。
仕事を辞めたいと思うのは、ほんの一瞬や、ほんの一言で十分なんだと痛感しました。