仕事なのに自腹で買わされる。ノルマや営業ミス・・・これってブラック企業?
自腹で自社商品を買わされる!ブラック企業は怖い
このページでは自腹で買わされたことのある体験談と、その仕事の種類についてまとめてみました。
”自腹買い”をさせるブラック企業体験談
その1.悲惨な訪問販売のお話。
もう15年以上前のお話ですが、高収入のうたい文句で訪問販売の仕事をしていた時のことです。
割と名の通った企業でしたが、最初は本社研修が2週間あり、社会保険加入でやる気に満ちていました。支店配属になり、先輩方の手助けもあり最初は臨時ボーナスもあり、好スタートを切りました。
ところが、3か月ぐらいが過ぎたことから、仕事が取れなくなると勤務時間は無視され、毎日午前様は当たり前、勤務最後は毎日ミーティングで支店長から叱責され、うとうとしていたぐらいなら休みは勝手に出勤に変えられ、2週間以上休みなしは当たり前状態でした。
そしてさらに罰金と称して、給料からひどいと10万円持って来い、20万円持って来い、無ければ親兄弟に借りてこい、サラ金で借りて持って来いと全く考えられないひどい会社でした。
すぐに辞めていく人ばかりで、私は半年いましたが、結局全く収入なし状態でした。
今なら労働局やいろいろな対処法があったかもしれませんが、そのころは泣き寝入りするしかありませんでした。高収入に期待した私が愚かだったのかもしれません。
どんな職業で自腹がありえるのか
アパレルの社販
全てのアパレルがそうではありませんが、大手アパレルメーカーでも店頭に立つときには、そこのお店のブランドの服を着るのが一般的です。
この場合、あくまでも私服となりますので自分で購入することが必要になります。
社員販売での割引きなどはありますが、そうはいっても毎日着る洋服を自社ブランドで揃えなければいけませんのでかなりの出費になります。
実際に私の家族もアパレルメーカーに勤めていたことがあり自社ブランドの服を買わされていました。大して好きなブランドではなかったようで、退職した後は全く着ていませんでしたね。
運送業におけるミス
配送業務やトラックの運転手のように運送業におけるミスにおいても自腹となるケースが少なからずあるようです。
ミスとは言え、仕事上のことなのでちょっと腑に落ちませんよね。
郵便局の年賀状ノルマ
年賀状の販売にはノルマがあるようで、郵便局員の方がやはり自腹営業をもって買っているということがニュースになりました。
自動車ディーラーのオプション割引
自動車を購入する際、オプションをつけてもらって割引などをする方は多いと思いますが、営業成績のために自腹をきっている場合もあるようです。
たかの友梨の売上ノルマ
現在では、同社の労働環境は大幅に改善されており、これはあくまで過去の参考事例になりますが、同社では美顔器などの機器の売上には全てノルマが課されていたそうです。
このノルマを達成するために、器具を家族や知り合いに買ってもらったり、ローンを組んで自腹購入をするというようなことが行われていたとのことです。上司が自腹購入を勧めるようなこともあったというのですから、地獄のような状況だったことが分かります。
まとめ
社員ではありませんが、セブン・イレブンの加盟店ではバイトが病欠によって罰金を取られていた事例がありました。
また、中古車販売大手のビッグモーターでは、自動車保険の契約ノルマを達成できなかった店長が、達成した店長に罰金を支払うという制度があったことが問題になりました(現在この制度は中止)。
労働基準法では、罰金制度は原則的に違法となっています。
罰金制度が適法となるには、罰金制度が「就業規則」に定められている、社会通念上相当であるなど、いくつかの要件を満たさなければなりません。会社で罰金を取られているのであれば、まずは就業規則を確認してみるのが良いでしょう。
また、会社には就業規則の周知義務があります。転職するのであれば、早いうちに就業規則を確認しましょう。
アパレルの自腹購入については、良いとは言えませんが致し方ない部分もあります。普通のサラリーマンやOLも自腹でスーツを買うのは当たり前だからです。アパレル業界に入りたいのであれば、退職後も高値で売れるようなブランドを持つアパレルに入ることが一番良いことかもしれません。