止まるところのないパワハラ。ICレコーダーで態度が豹変した。【パワハラの事例】
パワハラ事例その1.止まるところのないパワハラ。仕事に疲れた・・・。
耐えられない!パワハラ事例
パワハラ事例その1.止まるところのないパワハラ。仕事に疲れた・・・。
私が勤めていた会社の話です。そこの上司が、典型的ワンマンパワハラ上司。
社内に常にいじめのターゲットを見つけ、その人を集中攻撃することで、他の社員の結束を高めようというとんでもない思想の持ち主でした。
それまで続いた女子社員は長くても1年。皆次々と精神的に打ちのめされ辞めて行くということを繰返していたようです。
そしてターゲットを失ったところにまんまと入社したのが私。そして私は入社するやいなや新たなるターゲットとなったのです。
私が標的にされた理由は、単純に気が弱くて言い易い性格で尚且つ、打たれ強い性格だったからだと思います。そういうことを瞬時に見抜くのはサスガとしか言いようがありません。
社内で起こったミスは私が関与していなくても私がやったことにされ、そのせいで業績が落ちたと、会社で新聞を取ることを止めたのも、私のせいだと。私のせいで新聞も取れなくなったと、あることないこと全て人のせいにして罵ることが続きました。
私が上司からの電話に出ると、何をしてなくても、すぐさま怒り口調。
他の人が電話に出たとき、なぜか私が出たと勘違いし、いつも私に話す口調で話したところ、途中から私でないと気付き態度を豹変させたこともあり、その同僚もあまりの態度の違いに驚いていました。
それでも、妙に我慢強い私はその会社に3年以上勤め、女子社員の勤続年数の最長記録を作りました。
最後は妊娠したのと、職場でのミスのタイミングが重なり、産休をとらせたりする余裕がなかったのか、様々な理由をつけて退職を促されました。
にもかかわらず「自己都合退職」の退職願を執拗に要求してきて最後の最後まで最低なブラック上司でした。
妊婦でなかったら戦いたかったのですが、お腹の子にストレスとなるといけないので泣く泣く辞めました。
今となっては本当にあんな会社と縁が切れてよかったです。もっと早く辞めるか、すぐに対処しておけばと辞めてから後しています。
どうしても我慢ならない場合は、やはりボイスレコーダーの出番となります。
パワハラ事例その2.本当にいた暴力上司!ICレコーダーで態度が豹変した。
以前、勤めていた職場にいた上司が本当に酷かったです。
まず機嫌が悪いときには周りに当たり散らす。何も悪いことをしていなくても些細なことで怒鳴り、上司が不機嫌な時はみんなビクビクしていました。
使えない社員や思い通りに動かない社員に対しては口だけではなく手も出ていました。
気に食わない社員が仕事を失敗すると肩の辺りを殴ったり、腿の辺りを蹴ったり。本当にどうしようもない上司でした。
私も上司の角を立てない様にしていたのですが上司の提案があまりにも効率が悪かったので反対したら「お前、潰すぞ!」と怒鳴られました。
それからは正直、仕事に行くのが辛かったです。上司が近くにいるだけで胃が痛くなり、話すと体が震えました。
しかし、このまま黙ってるのも嫌だったので戦おうと決心しました。
暴力上司のまた上の上司に言うために暴力上司の暴言などをポケットに忍び込ませたICレコーダーで録音です。また毎日、暴力上司の行動を自分の日誌に書き留めておきました。
ある程度、記録が残ってきたので上の上司に直訴。
功を奏したのか、それからは暴力上司は人が変わったように大人しくなりました。
今現在、パワハラ上司に苦しんでる方は自分の闘うのも良し、すぐさま辞めてしまうのも一つの手だと思います。
→リクナビNEXTはこちらから。・・・パワハラは相手にするより、早く職場を変えた方が人生が生産的になります。
パワハラ対策にはやはりICレコーダー。
どうしても我慢できない!と決めたのであれば対策として効果があるのはICレコーダーによる録音です。
普通ではないパワハラ上司でも、やはり自分の言動を残されてしまっては何もできません。
おすすめのレコーダーはパナソニックのペン型レコーダーになります。
これならどこでも忍ばせておけますし、万が一見られても一発でICレコーダーだと気がつく可能性も低いです。
もし状況的にカバンの中でも置いておけるのであれば、ペン型にこだわらずもう少し高性能なものを選んでもいいかと思います。
レコーダー選びより使い方をしっかり覚えるのが大事
ICレコーダー選びより重要なのが使い方をしっかり覚えることです。
ぼやけた音質になってないか、録音も取れているか、何かのきっかけで音がしないように機能を把握しているか。そういった点をクリアにしておきましょう。
できれば自宅のテレビを練習台にして、ポケットの中で録音してみたりカバンの中に入れてみたりして、何回も使ってみるといいと思います。
ある程度使いこなせるようになったら、あとは行動ありきです。
パワハラ防止法が制定へ!
パワハラには法規制がなかった
厚労省が来年の通常国会へのパワハラを規制する法案の提出を目指しているというニュースがありました(2018年11月16日現在)。
そうです。
セクハラやマタハラについては、企業への防止措置を義務付ける法律がありますが、パワハラを規制する法制度はこれまでなかったのです。
なおセクハラについては、強制わいせつ罪などの刑事罰も適用されます。
理由としては、パワハラと指導との区切りが難しいという産業界からの反発が大きかったからです。
一般常識的に見て正常の範囲内である叱責や指導までもが「それって、パワハラですよね」と騒がれてしまったら正常な事業の運営はできない・・・という懸念があったということです。
これには一定の正当性があります。行き過ぎか否かは指導される側の感じ方によるからです。部下が指導されることについてどのように感じるかは、性別や育った環境、部活動や塾でどのような指導を受けたかにもより、正に十人十色です。
簡単に言ってしまうと、テレビドラマ「ゆとりですがなにか」に登場した”ゆとりモンスター”のような存在を恐れていたということです。
ブラック企業を撲滅するにはパワハラを防止する法規制が必要不可欠
しかし現実的には、パワハラの件数が増加し続けているという大きな問題があります。パワハラ予防・解決の取り組みをする企業が増えているにも関わらずです。
都道府県労働局に寄せられた「職場のいじめ・嫌がらせ」に関する相談は、平成28年度に70,917 件と全体の相談件数の22.8%を占めるにまで至りました。これは全ての相談の中でトップの件数となります。
パワハラ自体の認知や相談窓口の認知が進んだことが要因とも言えますが、それだけ潜在的なパワハラが多かったとも言えます。
自分の経験を照らし合わせてみると、最初の上司は異常に酷かったです。しかし、相談の窓口も知らず、精神論がまだまだまかり通る時代でしたから、結局は耐えるしかありませんでした。現在でも、パワハラに耐えている人はかなりの数に登ると思います。
そして、パワハラが起きる要因をみると、ブラック企業における「虐待管理」が依然として存在することに気付かされます。ひたすら精神攻撃や暴力を振って服従させ、病気になったらすぐさま捨てるというのがブラック企業のやり方です。ビジネスモデルになっていますので、その企業が存続する限り終わることはありません。
また、一般的な企業においても、以下のような能力や理解が不足する管理職がいると考えられます。
- 感情を制御する能力
- コミュニケーション能力
- 体育会的な精神論への偏重
- 世代間ギャップへの理解
パワハラの法規制に反対する人は、パワハラの受け手について社会的ルールやマナーの欠如を挙げるのですが、現状としてはブラック企業の存在や能力不足の管理職が存在するという企業側の要因も大きいというのが現状だと考えられます。
パワハラを放置すれば、モチベーションの減退だけでなく心身の不調や最悪自殺にまで発展することは明白であり、法規制は遅すぎたと言えるかもしれません。
ブラック企業の逃げ道を塞ぐという意味でも、パワハラの法規制が必要だと思われますし、今回の動きは当然のことと言えるでしょう。