『医療事務』の仕事内容とは?体験談まとめ。

『医療事務』の仕事内容とは?体験談まとめ。

体験談その1.医療事務は受付やレセプト業務がメイン

 

医療事務という仕事は、資格講座の広告にもよく載っている広く知られた職種だと思います。

 

この仕事についてまず言いたいのは、資格がなくても仕事はできるということです。これは国家資格ではないので資格がないとこの仕事をしてはいけない、ということはありません。

 

私は講座に通って資格を取ってからこの仕事に就きましたが、私と一緒に仕事をしていた人は資格を取ってませんでした。

 

仕事の内容は普段は医療機関の受付や会計、月末の10日間ほどはレセプト作業に追われます。

 

レセプト作業とは治療費の、保険組合などへ請求する額を計算する作業です。このレセプト作業はその月に来院した患者さんの数だけの枚数の表を見ながら数字を拾って計算するデスクワークです。これが医療機関の収入の大きな部分を占めますから、間違いは許されません。

 

数人がかりで連日遅くまで作業します(医療機関によって違うと思いますが・・、定時に帰れるというところもありますし。それぞれのITの導入ぐあいにもよる)。それ以外の日はだいたい8時間勤務です。

 

仕事でありがちなミスとしては、会計で使う計算機の扱いです。普通のお店のレジとは違い、医療機関専用に作られたものも多くキーの配列が独特なので、それに慣れるまでちょっと大変です。

 

とくにパソコンやスマホに慣れている人だと、それらの癖が出てしまいよくキーを押し間違えます。

 

お医者さんや介護の人達など事務以外の人達との連携も大事で気が抜けません。気を使うことも多いです。

 

そういうことで失敗してしまうことが何回かあり、落ち込むこともありましたが、仕事場以外のところで通院されている人に声をかけられたときには、こんな私でも覚えてもらえていると嬉しかったです。

 

この仕事は女性が多いと思います。この職種特有かどうかわかりませんが、新人のときはとにかく教えてもらうことが多いので(資格を取っていても医療機関それぞれで違うことが多いので、けっきょく仕事の大部分は教えてもらうことになる)、素直なかわいい後輩でいることが大事だと思います。

 

この仕事についている人の平均年齢はわかりませんが、私がいた職場では自分の親くらいの女性が何人かいました。

 

お給料は、決していいとは言えません。勤務時間を考えると割安だと思います。お正月の3が日を確保するのも難しい仕事です。

 

 

体験談その2.やりがいを感じられた医療事務の仕事

 

医療事務として総合病院で働いていました。医療事務の仕事内容は、配属された部署によってかなり違ってきます。私が配属された部署は、外来の内科でした。

 

内科のクラークとしての仕事は、患者さんの受付や案内、カルテ準備、レセコン入力、レセプトの点検など様々行います。配属される科によっても忙しさが違うことがあります。内科は比較的に忙しいので、1日中立ちっぱなしのこともよくありました。

 

ほとんどの病院では電子カルテが導入されています。ある程度パソコンを操作できることが求められます。私の場合、たまたまパソコン操作が得意だったことから、その点は苦労なく仕事を覚えることができました。

 

私が勤めていた病院の医療事務の人員は、100人近くいました。総合病院なので科がいくつもありますし、外来だけでなく病棟にも配属されます。この他、レセプトのみを担当するスタッフや夜間受付スタッフなどもいました。男性は3人いるだけで、あとは女性ばかりでした。半日パートやフルパートの方が多いです。

 

年齢層も下は22歳から上は60歳近いベテランの方もいました。特に、30代と40代の女性が多かったです。子育てを終えて再就職し、定年まで勤めるというパターンが多い感じがしました。

 

給料的には、それほど高いとは言えません。正社員でも16万円ぐらいでした。ただ、夜間受付にヘルプに入ると20万円近くになることもあります。他の職業に比べて高いとは言えませんが、患者さんのサポートをする仕事なので、とてもやりがいを感じながら働いていました。