『営業』の仕事内容とは?訪問販売、ルート営業、MRなどの体験談まとめ。

『営業』の仕事内容とは?訪問販売、ルート営業、MRなどの体験談まとめ。

体験談その1.10年前にメーカー営業を行っていた話

 

私が経験したここ10年来の仕事は営業です。営業と言っても千差万別の仕事がありますが、私が行っていたのはメーカー営業です。その営業というのは、写真店へ現像液や印画紙などを販売する仕事を行っていました。当時の営業所は私を含めて3名の営業員がおり、その上に所長がいました。経理・倉庫業務員も含めて営業所全体では5名という非常に少数派の営業所で私は仕事を行っていました。

 

具体的には朝8時半までには出社して朝礼を行います。その後、11時ぐらいになったら営業にスタートします。取引先のリストはあらかじめもらっていたので、それらを確認しながらどこを回るかということを考えます。もちろん、前日には翌日の分の営業リストは頭に入れているのですが、当日に再度見直しをして車を走らせるわけですが、その車の運転も厳しいものでした。

 

私はそれまでAT車しか運転したことがなかったので、何十年もMT車は運転していませんでした。免許はMT車の運転免許を取ったんですが、運転していないと勘が鈍るもので、何度も注意をされました。

 

営業マンというのは時間が自由に使えていいねえと言われることが多かったのですが、実際はそんなことはなく、慣れるまでの間は必死で次の営業場所に移動することを念頭に置いて移動していました。

 

戻ってくると日報を書くわけですが、その時に私のワープロ技士2級、表計算技士2級、データベース技士3級の資格が役に立ちました。職業訓練で取得した資格なんですが、この資格があったおかげで日報の作成やデータベースの作成もできていました。

 

営業は一見、喋りだけで販売してくる仕事と思われがちですが、実際にはいろいろなスキルが必要とされる仕事なのです。

 

 

体験談その2.営業は 最高に ワクワクして、人に好かれる仕事です

 

営業と聞くと人にけむたがられるイメージがあるかもしれません。ですが、実際はとても楽しい仕事なのです。お客様がお金を使うつもりで足を運ぶお店とは違い、最初は皆さん、どう断ろうかと困っている様子で、むしろやさしいです。こちらから伺うので、どうにも嫌な人のところには行かなければいいのです。契約してくれるということは商品が良かったのはもちろんですが、私を認めてくれたということでもあり、とても嬉しくやりがいがあります。

 

契約が取れさえすればいいので、時間の使い方は基本自由ですが、実際はそんなに時間の余裕はなく、トイレの時間も惜しんで、回ることも多かったです。また、商品の知識は絶対必要ですので、商品知識の勉強はとても頑張ります。実際にお客様のところに行った時の勘、センス、言葉の選び方、必要な知識などは、やはり最初に教わる先輩次第で、その後に身に付く物が大きく違います。

 

ある意味、良い手本があれば、そのまま、真似をすればいいのです。お給料はやればやっただけもらえるので、能力があるのに社会的になかなか評価をしてもらえる機会の少ない女性には、やりがいのある仕事だと思います。

 

年齢は様々ですが、成績を比べられるので、人間関係はどうしても、あまり良くないですね。足を引っ張ったり、ストレスを理不尽にぶつけられることもありました。職場の中では人間関係で辛い思いをすることもよくあります。なので皆、お客様のところへ行って癒してもらっていました。

 

懇意にしているお客様などは、「待ってたよ~」と笑顔で迎えてくれます。大根などおすそわけをいただいて帰ったり、「夕飯にして」とおっしゃって、手作りのポテトサラダを持たせてくれたこともありました。お客様には、いつも、感謝の気持ちでいっぱいになります。

 

体験談その3.梱包資材の販売営業の仕事。

 

私の仕事は包装資材の販売配達です。海の近くなので魚を入れる発泡スチロールなどもよく売れます。魚市場が近くにあるので市場への出入りもします。主にお客さんは魚屋さんが多いので市場で注文を受け取ることもあります。そのために直接魚屋に配達する訳ですが魚の発送の仕方やさばき方なんかも目にすることがあります。

 

普段はただ食卓にある魚がこういう風に出荷されているのだと思うと中々の興味がわいてきます。たまにですが大きな魚市場がテレビに映っている時に、自分の会社から出ていった発泡スチロールが映っている時があります。こんなところまで行っているんだなとなんとなく嬉しくなります。こんな職業でなければ何も思わないのですが。市場には何軒もの魚屋が集まります。

 

普通の会社員であれば同じ会社の人と朝から仕事するのが当たり前ですがいろんな人が集まるのでいろんな考え方の人と会います。もちろんふざけた考えの人もいます。本当にいろんな人が集まるので毎日が勉強になるし自分の考え方にも影響が出てきます。この仕事の前は普通の工場勤務だったので決まった人としかつながりなく、決まったことだけをしていました。それだけに今の仕事は毎日が新鮮です。毎日が同じではないからです。

 

日々違うことわからないことや新しく発見などがあるのであきがきません。本当特殊な業界だと思います。もちろん楽しいことだけではありません。朝が早いことや休みが中々なかったりもします。最初はこれが嫌でたまらなかったのですがいつの間にか慣れていました。

 

営業もするのですがスーツを着て堅苦しい営業スタイルではなく普通の作業着でするので変に気取らず出来ていいです。この仕事が生涯の仕事になると思います。

 

体験談その4.ノルマはキツイが当たりはデカイ!訪問販売営業

 

大学卒業と同時に新卒採用で入社した、人生で初めての仕事です。「総合職」として募集がかけられており、仕事内容はよく分からないまま入社したところ…簡単にいうと訪問販売の営業でした。中学生を対象に一軒一軒自宅を訪問し学力診断テストを販売するという、大学卒業したてのヒヨッコにはなかなかヘビーな仕事内容でした。

 

基本的な一日のスケジュールは、会社に全員出社→各々訪問する地域や顧客宅の確認→朝礼→一人一人社用車で訪問地域へ向けて出発→時間の許す限り訪問・営業→会社に社用車を返却して帰宅…という流れです。

 

中学生と保護者が揃っている時間を狙って訪問するため、出勤時間は遅めです。全国展開している企業のため地域によって多少差はありますが、大体12時〜21時までの勤務です。

 

訪問する地域は校区で分かれており、顧客宅が記入された地図が一人一人に渡され、それを基に訪問します。平たく言えばセールスなので、門前払いは日常茶飯事です。そこを突破し話ができる状況に持ち込めたら、研修で叩き込まれた営業トークを言葉巧みに繰り広げます。

 

基本は即決・即金です。販売する学力診断テストはクーリングオフできない金額に設定されています。一件でも多く契約に繋げるため、会社に出勤後は朝礼前にロールプレイの時間が設けられています。保護者からの反論対処や営業トークの契約決定率向上のために、様々なシチュエーションを想定して練習します。

 

職場の男女比としては、仕事柄かどの支社も男性の方が多いです。しかし、中学生が相手でしかも自宅訪問…となると、女性の方が警戒心は持たれにくいと思います。契約が取れるごとに毎週ボーナスが現金支給されました。学力診断テスト購入後は学習教材のアフター営業があるので、それも契約が取れると毎月の給与にボーナスが加算されます。営業なのでもちろん毎月のノルマが課されます。ノルマ2ヶ月連続未達成の場合、退職を余儀なくされます。

 

しかし、売れたら売れた分だけ給与に反映されるので、お金をモチベーションにできる人はかなりやりがいを感じられると思います。中学生と共通の話題がある・仲良くなるスキルがあると契約に繋がりやすいので、ドラマや芸能人などのトレンド・流行に敏感で気持ちを若く保つことが大切です。

 

週休二日(基本は平日休み。土日祝日は顧客の在宅率が高いため出勤)、GW・お盆・年末年始などの休暇はきちんとありますが、冠婚葬祭のための土日祝日の有給休暇は取りづらい雰囲気がありました。有休を取った場合、休日稼働するのが暗黙の了解…といった風潮があります。

 

内容もノルマも厳しい仕事ですが、資格不要・楽しく会話できるコミュニケーションスキルがあれば誰でもできます。お金を稼ぐことにやりがいを感じる人なら尚良しです。

 

体験談その5.製造業の営業も商品やルートで仕事内容はさまざま

 

わたしは大学を卒業して以来、20年近くずっと営業を担当しています。

 

たまたまですが当社の商材がB2BからB2C、またはグローバルまでと幅広い商材と販売先ルートを持っていたため、1つの営業だけをしてきたわけではありません。

 

一番わかりやすい営業といえばルート営業です。

 

毎回、固定されたクライアントをまわるわけですが、どういった施策を仕掛けていくかで売り上げは変わります。

 

さらにこうした単一商品を扱ったルート営業だけではなく、国内向けにシステム提案を行うこともありました。物ではなく、システムを売るわけですから同じ営業といっても仕事のやり方も違います。

 

個人的にはこうしたシステム提案をおこなって、受注していく案件のほうが好きでしたが、もちろんのことルート営業のビジネスに比べるとどうしても契約がもらえる精度も低くなり、調子が悪ければ売り上げもなかなかのびないところがネックになるのではないかと思います。

 

こういったシステム営業は、顧客別に営業部隊は分かれているのも特徴です。クライアントとしては公共や自治体、または一般企業というところが大きなところでしょうか。

 

ルート営業ではこうしたわけ方はあまりありません。

 

さらに販促費の使い方についても大きくルート営業とシステム営業ではかわってきます。

 

また、もう一つあるとすれば、海外への営業です。

 

システム営業は現地で設計や保守もあるので現地での対応ですが、単一商品については場合によっては国内から海外の販売会社を通じて、営業を行う場合もあります。

 

当然のことながら、言語も英語を中心とした現地の言葉が使えることが重要になるのは言うまでもありません。

 

なかなか、自分自身で販売を行うわけではないので肌さわり感がないのですが、非常に面白いビジネスで一度は経験してもよい営業の形態かもしれません。

 

体験談その6.医薬情報担当者として

 

6年前まで内資系製薬会社で医薬情報担当者として7年間勤めていました。

 

ひと昔前まではプロパー、現在ではMRと呼ばれMR認定試験を受験してMR認定を受けます。

 

主な仕事内容としては、病院や診療所を訪問する営業活動で、自社医療用医薬品の有効性安全性を医師や薬剤師等の医療従事者に情報提供すること、使用された医薬品で副作用が出たときに副作用情報を会社へ報告することです。

 

営業ノルマもあります。医師に自社医薬品のメリットを理解して頂き、より多くの患者さんに自社医薬品を処方頂くことです。

 

ノルマは非常に厳しく、その達成・未達成はボーナスに大きく反映されます。私の勤めていた会社は完全成果主義でした。

 

入社2年目でノルマを大きく達成できた時は年2回あるうちの1回のボーナスはコンパクトカーが購入できるほど貰えました。年収は700万円ほどだったと思います。

 

ただ医師や薬剤師とやり取りするため自社製品やそれに関わる疾患の知識、また競合他社製品の知識も習得する必要があり、さらに医療は日々進歩しているので勉強は欠かせません。社内では毎月勉強会と試験が行われていました。

 

全国に支店があり、私のいた石川県金沢支店では全部で25名ほどが働いており、そのうち女性は数名でした。
薬学部出身者は半数で文系出身者もいました。

 

仕事時間はみなし労働時間制だったので人それぞれでしたが、私は朝7時半に直接病院へ訪問するところからスタートし、会社へ戻って内勤をこなし、また他の病院へ、そしてまた違う病院へ訪問、最後に帰社して19時頃に仕事終了が一般的でした。

 

キツイ仕事で、もともと男性の多い仕事場なので女性は入社してもすぐに辞めてしまうケースが多かったです。

 

転勤もあり、5年~10年ほどで他支店へ移動となります。

 

仕事時間は長く、ノルマも厳しいですが、医師薬剤師から頼りにされるようになると誇らしいです。またやればやるだけ評価され給料にも反映されるのは嬉しいです。