気になる?あの会社、あの業界の入社5年目の「年収・お給料」を分析してみます。
気になる?あの会社、あの業界の入社5年目の「年収・お給料」を調べて見ました。
気になる入社5年目の給料
Googleで「入社5年目」と検索すると「入社5年目 年収」「入社5年目 給料」という関連キーワードが表示されます。
おそらく、5年目ぐらいになると自分のお給料や、他社とのお給料の違いが気になってくる人が多いのだと思います。
そこで大体、入社5年目あたり年齢であろう人のお給料について調べて見ました。
職種別の年収がこちら(25歳~29歳)
厚生労働省から発表されている「賃金構造基本統計」を見ると、職種別に平均年収が載っていましたのでこちらからデータを取り出してみました。ここでは25歳~29歳までの平均となります。専門卒業後の入社5年後であれば25歳、大学卒業後であれば27歳前後だと思いますので、ある程度は参考になるのではないかと思います。
建設業 | 253万 |
---|---|
製造業 | 232万 |
情報通信業 | 270万 |
運輸・郵便業 | 236万 |
小売・卸売り | 240万 |
金融・保険 | 285万 |
学術研究・技術サービス | 260万 |
宿泊・飲食 | 215万 |
サービス・娯楽 | 230万 |
教育・学習支援 | 265万 |
医療・福祉 | 252万 |
サービス(他分類) | 223万 |
5年目の平均年収が高い業種はこちら。
入社5年目の平均年収の上位3業種は260万を超えてきます。
職業・職種としては、「金融・保険 285万」、「情報通信 270万」、「教育・学習支援265万」となりました。
これらの業種は実際にはどんな仕事があるのでしょうか?
金融・保険の仕事
銀行、クレジットカード、消費者金融、証券会社、商品先物、生命保険、損害保険、保険サービス
もっとも平均年収が高くなっている金融・保険業ですがリクナビで求人を探して見ると「金融・保険」の業種では300件近くの求人がヒットしました。
求人を見てみるとオリックス生命、三井生命、日本郵便、AIU生命、メットライフ生命など保険系の求人が非常に目立ちました。保険系の転職は常に需要があるのかもしれません。
情報通信の仕事
固定・移動電気通信、民間放送、ソフトフェア、インターネット付随サービス、出版、広告制作、新聞、映像制作
具体的な企業としてはNTT、ドコモ、ソネットなどのプロバイダー関係、電通、集英社などになります。
転職のねらい目としては求人が多そうなのはソフトウェア・情報処理あたりでしょうか。リクナビではITエンジニアの求人として400件ヒットしました。
教育・学習支援の仕事
幼稚園・小学校・中学校・高校・専門・学習塾などがここにあてはまります。
幼稚園~中学まではいわゆる公務員であったり資格が必要となりますので、転職を考えた場合は「学習塾」となるのではないかと思います。
リクナビでは200件近くの求人となり秀英予備校、トライグループ、河合塾、英会話のイーオンなど大手会社の求人が目立ちます。経験なしでも募集しているところが多く、保険と同様に異業種転職をしては狙い目だと思います。
5年目の平均年収まとめ
業界別に平均年収の高さを分析してみると、思ったより転職の案件が多いのだということがわかります。
「情報通信」の求人に関しては、情報処理ということでプログラムなど専門的な知識が必要なのではないかと思いますが、「金融・保険・学習支援」に関しては経験なしでも求人が多く出ているので、やる気次第で転職は大いに可能ではないかと思います。
一方で、給与が高いトップ3業種やその業種に含まれる会社をより詳細に調べてみると、成果に厳しく、高いスキルが求められていることが分かります。
それでも、平均給与が高ければいいのでは?と思う人もいるかもしれません。
しかし、成果給の割合が多い場合、平均給与は高くても、全員の給与が平等に高いのではなく、給与が高い人と低い人が混在している可能性もあるのです。
極端な例を挙げると、平均給与270万円の場合、全員が270万円の場合と、340万円と200万円の人が半々に存在している場合のどちらも考えられるということです。
実際に入ってみると思ったより給料が低く、平均給与よりずっと低いということもあり得るということです。
ですから、平均給与が高く、未経験の募集も多いからと言って、安易に上記の業種を希望するというのは考えものです。
入った途端に「こんなはずじゃなかった!」と思うような状況になってしまうかもしれません。
事実、当サイトでも上記3業種のブラック体験談には事欠きません。労働基準法に違反していないような会社でも、成果報酬の割合が高かったり、社員に求められるスキルが高い場合、人よっては「ブラック企業だ!」と感じるということが起きるのです。
また、そもそもメガバンクや大手広告代理店、大手IT企業は求職者に人気が高く、新卒で採用すれば事足りる状況にあります。転職組にとっては狭き門となり、自ずと厳選される傾向にあります。求人が多いといっても、若干ネームバリューが落ちる会社の求人が多い可能性もあります。
このような有名会社の求人は、転職活動をしている人の話や個人的な経験から言うと、転職エージェントでしか紹介してもらえないことがあります。
私も転職エージェントに登録した際に、世界的な超有名企業の求人を紹介してもらったことがありますが、エージェントのアドバイザーは、「まあ、落とされる可能性は高いですけどね・・」と言って懐からおもむろに求人票を取り出すような感じでした。この時出してもらった求人は転職サイトには掲載されていなかったと思います。
もし有名企業の求人の紹介が欲しかったり、こんなはずじゃなかったというミスマッチを避けたいのであれば、単に転職サイトで求人を検索するだけでなく、転職エージェントに登録するのをおすすめします。
お給料に関する体験談
社一年目の社員が入社五年目の私より給料が高かった
入社したとき月給13万円程度で、生活するにはギリギリ困らないくらいの給料でした。
ボーナスも2か月分出るし、結婚もしているし、土日休みだし、午後5時で会社は終わるし、残業代は出るし、まぁ仕方ないだろと思っていました。
自分の価値は月給にして13万円なのだ、と自分を納得させ、それでも不景気の時代に高卒でさして資格もない私を雇ってくれた会社なんだから感謝して精一杯勤めなければならないなと感じていました。
朝は誰よりも早く出社し、会社を清掃したりコーヒーを沸かしたり(これは仕事には入っていません)、なるべく休まないように心がけていました。
5年で17万円まで昇給しましたが、これは私の能力が認められたよりも会社の体質が変わったからでした。
そんなとき、営業を募集することになりまして、新人の男の子が入ってきました。
高卒で営業職は初めて、今までは携帯電話の販売をしてきた子です。
給料安いけど大丈夫かなぁ、男の子だしもっとほしいんじゃないかなぁ、と考えていました。
ある日仲の良い経理から、新しい営業の給料お前より高いぞ、と知らされました。
私は5年もかかって17万円まできたのに、職種の差はあれ営業初めてで、私と同じようなスペックの営業が入社した途端、私より給料が高いことに絶句してしまいました。
どうして私だけ、なぜ私だけ、私も頑張っていたのに誰も見ていないんだなと思ってしまいました。
そのとき、仕事を辞めたいと考えるようになりました。今、会社に黙って転職活動中です。