『医療』の仕事内容とは?看護師、歯科技工士、臨床心理士などの体験談まとめ

『医療』の仕事内容とは?看護師、歯科技工士、臨床心理士などの体験談まとめ

体験談その1.臨床心理士

 

大学を卒業し、大学院に行き、臨床心理士資格を取って臨床心理士として働いています。
臨床心理士は心の専門家として学校・病院・施設などで働きます。

 

私はその中で、スクールカウンセラーとして学校で働いています。スクールカウンセラーは主に小学校・中学校で勤務していて、
学校に適応できない子やいじめにあっている子、教室に行きづらい子などそれぞれ問題を抱えている子とカウンセリングし、心理療法を行っていきます。

 

常勤ではないので私は週1~2回学校に行きカウンセリングを行っています。
勤務時間は学校が始まる時間から学生が下校する時間まで学校に設けてあるカウンセリングルームにいることになります。

 

カウンセリングルームには机・椅子・遊具(トランプや将棋、本、粘土、ぬいぐるみなど)・箱庭などが置いてありますが、これは生徒と話やすい環境を作っていくためです。
不安をもった生徒の気持ちをどうやって開いて、本音を聞きだすことができるのかという点がとても大切になってきます。

 

臨床心理士は、一般的に男性よりも女性が圧倒的に多いです。
常に人に会って、悩みを聞いたりするため女性の方がむいているというのもあるのかもしれません。

 

学校で働いていますので教師や保健室の教員などいろんな教員と関わることが多いです。
私がもっている情報をどのように先生などと共有して生徒と関わっていくか、そういったことを学校ぐるみで考えていく必要が出てきます。そのため、先生たちとのコミュニケーションも大切になってきます。

 

そして、カウンセリングの時間のことを全て公開していいわけではないため、どの情報だけを共有していくかが難しいところでもあります。

 

スクールカウンセラーの給料ですが、だいたいが常勤ではなく非常勤となります。時給はだいたい3000円から5000円の間である。

 

 

体験談その2.歯科技工士の仕事について

 

歯科技工士の専門課程2年を終え、国家試験に受かると初めて歯科技工士になれます。新卒で歯科医院に就職しました。

 

基本的に歯医者の営業時間内でのお仕事になります。なので休憩を除くと毎日8時間くらいでしょうか。
技工所に比べれば拘束時間はまだ短いです。なので女性が多いのは院内ラボです。

 

朝から技工物を作るのですが、何人かで割り振りして作業してました。
2時間に一回は型取りしたものに石膏を注ぎに行ったり、歯科医に呼ばれれば一緒にシェード、歯の色を見たりします。

 

石膏を注ぐ際に気をつけなければいけないのは、気泡が入らないようにしなければならないこと。
石膏が穴だらけだと、また患者さんに来てもらい型取りからやり直しなので時間が倍かかります。

 

黙々とひたすら1人でする業務なのでラジオを聴きながらやっていました。技工士は男性が多い職業ですが、私が働いていた職場は女性だけでした。

 

月に一回勉強会があります。職場の歯科医、衛生士、技工士、受付・助手が集まりミーティングします。
話は常に更なる技術の向上でした。どのようにしたら効率よく進むのかを常に考えている職場でした。実際働きやすかったです。

 

いつまでに仕上げなければいけないという常に時間に追われているのが嫌でした。
休みの日を跨がないようにすることが目標でした。なかなか事が進まないと昼食の時間削ったりして頑張りました。

 

ワックス形成や金属にする際に火を使うので細心の注意が必要になります。人体にも影響するかもしれないので粉塵を吸わないように常にマスクは必須でした。
服も汚れるのでエプロンをして作業していました。やればやった分だけ自分の技術として向上します。

 

難しい症例ながら作りあげた時の達成感は、素晴らしい経験です。手に職があるというスキルだけでかなりの強みになるので、いい職業だと思います。

 

 

体験談その3.病院の薬剤師のお仕事。

 

私は10年前に、病院で薬剤師として働いていました。
一般的な人は、薬剤師が病院でどんな仕事をしているかあまりイメージできないと思います。

 

病院の薬剤師は何種類かあります。
基本は入院している患者さんが飲むお薬と点滴を用意します。
入院患者さんは毎日体調が変わりやすいので、処方内容も良く変わるために変更への対応が大変でした。
2-3人で担当します。

 

どの処方箋を見ても、ただ書かれている通りに薬を用意するだけではありません。
ちゃんと医師が処方の内容を間違えていないかをチェックします。
間違えていたら、医師に電話で確認しないといけません。
医師は忙しいので、処方の些細なミスのたびに連絡をすると嫌がる傾向にあります。

 

入院患者の点滴は基本的に無菌製剤室という部屋で作業します。
医師がオペをするような衣服を身に着けて、部屋の中は無菌に近い状態です。
注射のアンプルを用意してから、注射に入れて輸液に差し込みます。
間違えは許されません。何度も2人ペアーになって確認し合います。

 

次に病棟のナースステーションに必要な備蓄医薬品を届けます。
2人で病棟からの注文書を確認して運んでいくのですが、輸液の段ボールは重いのです。
職業病になるのかもしれません。腰痛に悩むようになりました。

 

入院している患者さんへの薬の説明にも伺います。
医師には聞けなかった薬についても、薬剤師には聞きやすいみたいでした。
患者さんと触れ合えるのが楽しい仕事です。

 

他にも手術室や集中治療室の医薬品の数をチェックしました。
麻薬の痛み止めなどは、管理が三重になっています。
ここでも間違えは許されません。
仕事内容はこのような感じです。

 

病院の薬剤師はほとんどが女性です。男性は2人ほどでした。
間違えては命に関わる仕事なので、いつでもお互いに間違えがないかを確認し合います。
仲が良い相手に間違いを指摘されても嫌ではありませが、人によっては意地の悪い言い方をする人が時々います。
男性薬剤師は穏やかな人が多いイメージです。

 

スタッフに恵まれていたら、やりがいのある仕事だと思います。
仕切ってしまう人や意地悪い人がいると、狭い空間でお互いの間違いをチェックし合うためにストレスになります。

 

最後は女性には厳しい内容ですが、男性しか薬局長になれない現実があります。
個人経営の病院で人事は病院長が管理していました。
病院長の考え方が、女性は結婚・妊娠・出産で一時お休みしたり退職するために、薬局帳は任せられないとのことでした。
その考え方には寂しい気持ちにもなりますが、多くの病院の薬局長は男性が多いです。

 

いずれにしても、病院の薬剤師のお仕事はやりがいがあります。

 

 

体験談その4.私のお仕事体験記、看護師ICU編

 

私は結婚するまで、大学病院で看護師として働いていました。
看護師というと、しんどいキツイなどのイメージもありますが、その分給料も良く、安定している職業だと思います。そして勤務場所はICUでした。
その特殊といえる大学病院のICUについて私なりに紹介したいと思います。

 

1.時間帯

 

私の勤務していた大学病院ICUは三交代であり、夜勤は日勤のあとに数時間休んだあとの引き続き勤務でした。数時間帰宅してからの勤務だとしんどいのではないかと思いますが、ほかの病棟に比べれば、残業はほとんどなく、時間ぴったりに帰宅できたため、体調を整えることが出来ていたと思います。

 

2.必要なスキルは

 

看護師免許を持っていれば、国家試験取得後にいきなり大学病院ICUに配属し働くことも可能です。
しかしながらICUは特殊であるため、病棟での看護師経験を積んでからの、ICU異動が好ましいように思います。
実際私も、国家試験取得後には病棟に2年間勤務してからのICU異動になりました。

 

3.どんな対人関係があるのか?

 

ICUは、とてもクールな場所であると思います。てきぱき仕事をこなさなければ、はっきり言って仕事になりません。必要なこと意外はおしゃべりは禁止です。しかし、治療に必要なダブルチェックという作業には、声だし指差し確認で仕事をこなしています。
ただ、テレビで見るような和気あいあいの看護師さんというイメージは程遠いように感じます。

 

4.職場の平均年齢やお給料は

 

職場の平均年齢は若い20代前半から50代までとさまざまです。一昔前は、女性看護師ばかりでありましたが、現在は断性看護師も増えてきていますし、4人に一人は男性看護師が在籍している病棟もありました。

 

給料は、就職時に明示されていましたが、初任給から20万円は超えるようになっていました。勤続10年目の看護師で夜勤も入り、35万前後というかんじです。
看護師の離職が問題になっていますが、保育園をもっと増やしてほしいものです。

 

 

体験談その5.薬局の薬剤師について

 

私は薬局薬剤師として数年勤務しております。そこで気付いた点を述べさせていただきます。
ほとんどの薬局が1,2人から10人くらいまでの小人数のスタッフが働いています。薬剤師と事務職がおり、ほとんどが女性スタッフです。

 

私は男ですので、女性スタッフとの人間関係構築に頭を悩まされました。
私が勤務した薬局は、男性スタッフが私だけで、残りの薬剤師・事務職は全て女性でした。

 

そもそも女性は働く意識が違う方が多いことを意識する必要がありました。家庭を持っていたり、単なる小遣い稼ぎで薬局勤務をしている方が多いです。
こういった方たちに仕事のやりがいを説明しても意味がないことが多いです。

 

勤務時間だけ勤務すればそれでサッと帰ってしまいます。薬局の利益追求などには興味を示してくれません。
また、女性同士で輪を作ってしまい、私はその中にはもちろん入れませんでした。
時には敵として扱われることもあります。仕事の内容でそういった扱いをされるならまだしも、仕事外のことなどでそういったこともあります。
そのような女性特有の性格をしっかりと考えて働く必要があります。

 

業務内容としては、処方箋を応需して薬を患者様にお渡しする仕事なのでつらいことや大変なことはあまりありません。
医療に携わる仕事なので緊張感はもちろんありますが、病院などに比べると楽な仕事であると思います。

 

女性が家計の足しにするなどで働く場合はとても適した職業だと思います。時間の融通がきくことも多いです。

 

反対に、男性が一生をかけて働く仕事としては少し物足りないかもしれません。一般的にはこういった特徴がある職業だと思っております。