退職理由のランキング。新卒3年以内で退職する理由1位は「キャリアが積めない!?」

退職理由のランキング。新卒3年以内で退職する理由1位は「キャリアが積めない!?」

転職サイトのヴォーカーズ調べ(平成生まれの退職理由ランキング)で、新卒3年以内に退職してしまう若い社員の退職理由1位は、「キャリアが積めない、将来のキャリアビジョンが見えない」という理由であることが分かりました。

 

給料や年収や待遇などの不満ではなく、将来に希望が持てない、望むキャリアを積むことができないという理由で、退職することは、ある意味で賢明な判断とも言えるのです。

 

逆に言えば、キャリアが積めない将来性がないと思われる企業が日本にそれほど多くあることが問題と言えるでしょう。

 

「この会社なら、キャリアが積める!将来のキャリアビジョンも見えてくる!」と若手社員が思えるような企業が増えないと、これからの日本経済は不安が残ってしまうと思います。

 

 

若い社員は安定を求めているわけではない?

 

若い社員は安定を求めていません。昔の学生は、時給が少しでも高いバイトをしました。

 

今の学生は、少しでも将来の就職につながるようなバイトを選びます。だから、時給をいくらあげてもファストフード店などではバイトが見つからないのです。つまりはそういうことです。

 

若い社員も給料や年収が高く安定している仕事を求めているのではありません。仕事と一時的な待遇や条件で選ぶのではなく、自分の好きな仕事をして、なりたい自分になり、将来は、こんな立場でこんな仕事をしていたいというキャリアビジョンをしっかりと持っているということです。

 

ある意味で、優秀な若手社員が多いということです。若いのに、よくそこまで勉強して、自分のやりたいことを理解している!と感心してしまうのではないでしょうか?

 

また、普通の社員でいつリストラされるかビクビクして働くよりも、専門性の高い技術や資格を取得して、手に職をつけて、一生食べることに困らずに、自分で仕事をするということを希望する若い社員も増えてきています。

 

大企業が一瞬で倒産してしまう世の中ですから、技術や資格を取得し、独力で食べていけるようになることは大切だと思います。

 

終身雇用の一昔前とは状況がまったく違います。

 

一昔前なら、終身雇用で、大企業に就職すれば、そこに骨をうずめて、上司に好かれるよに振るまえは、なんとか出世することができました。

 

しかし、今の若い社員はそんなことはしたくないのです。

 

自分を成長させるような仕事ができない職場なら、何も得るものはないので、はやく次の職場に転職したいと思ってしまうのです。これはごく自然なことだと思います。

 

残業がやたらと多いのも退職理由の1つ

 

自分の好きな仕事でも職場環境でもないのに、やたらと残業が多く、強制されてしまい、自分の時間が持てないという理由も多いみたいです。

 

そんな職場だったら転職したいと思うのが当然だと思います。魅力ある仕事でもキャリアにつながる仕事でもないのに、無駄な残業をさせられることほど、もったいない時間はないですからね。

 

だったら残業がない仕事に転職して、自分の時間を自己啓発や資格取得に使いたいと思う若い社員が多いのです。自分の身になるような残業なら、いくらやっても不満の声は出ないのではないでしょうか?

 

会社の利益にしかつながらないような、社員のことを考えていない残業は若い社員には、ただただ辛い時間でしかないのです。残業代がもらえる!と喜んだのは、昔の社員です。

 

就職後のミスマッチも退職理由の大きな原因

 

企業研究が足りず、会社訪問なども十分にしていないと、仕事の内情や、職場環境や人間関係もチェックすることができないので、就職した後に「こんなはずではなかった・・・」というミスマッチが起きてしまいます。

 

ミスマッチだと気付いた場合でも、すぐに退職したら転職することができないと分かっているので、とりあえず、転職するために3年間は我慢しようと思うのです。

 

そして、3年間我慢しても、仕事でやりがいを見つけることができず、ミスマッチから解消されることもなく、3年後にすぐ転職をするのです。

 

このような理由から、新卒3年で転職する若手社員も非常に多いのです。ミスマッチを無くすためには、何度も会社訪問をして、現役の社員にデメリットや仕事のリスクを聞いてみることが大切です。

 

就職活動でそのような努力をしないとミスマッチの就職となってしまい、3年後に転職することになってしまうのです。