ブラック企業ランキングは信用できるの?

ブラック企業偏差値ランキングは信用できるの?

ブラック企業ランキング

 

ブラック企業ランキングは信用できるか?

 

まず、ブラック企業偏差値ランキング。これは2chで書かれているランキングですが信憑性についてはどの程度あるのでしょうか。

 

ちなみに2015年度版の一部はこちらです。

 

https://wc2014.2ch.net/test/read.cgi/recruit/1410091940/l50

 

■■ブラック就職偏差値ランキング(2015年度版)■■

 

殿堂 ★ソニー
75  ★シャープ ★パナソニック ★リコー NEC モンテローザ ワタミ IEグループ(光通信、ファーストチャージ、ニュートン、セプテーニ等) 東京コンピューターサービス[TCS] テクノプロ
74  オンテックス 先物取引[外為証拠金取引]業界 浄水器販売会社(OSGコーポレーション等) 佐川急便 サニックス
73  SEL&MST 大創産業 中央出版系列(ELBEC等) 丸八真綿
    ファイブフォックス[コムサ] 人財開発[東京コンサルティンググループ] ジャステック
72  大塚商会 アビバ パチンコ業界 ウィルプラウド ベンチャーセーフネット[VSN] フォーラムエンジニアリング
    消費者金融 セブンイレブン TV番組制作会社 零細出版社 編集プロダクション アドービジネス 東建コーポレーション
71  リクシル 再春館製薬所 外食産業(モンテ別格) ソフトバンクBB(販売職) アルプス技研
    富士火災 フルキャスト 富士ソフト[FSI]

 

ソニー、シャープ、パナソニック、NECなど日本の超一流企業がなぜかランクインしていますね。

 

もしこれらの会社に入社できるとしたら、個人的には絶対に入りたいです。どちらかと言うと経営状態が赤字→業績が不安定?ということなどからブラック認定しているかもしれません。

 

とは言え、ブラック企業として挙げられることの多い企業も多く入ってきているので、ランキングとしては半分ぐらいは信憑性がありそうです。

 

一方で「ブラック企業大賞」と呼ばれる審査もあって、こちらはジャーナリストの方などが有志で企業をピックアップして、Web投票などのもとに大賞を決めている模様です。こちらも非常に内容がまとまっています。

 

ブラック企業大賞

 

 

ブラック企業大賞の信憑性は高い!?

 

こういった賞は、選考基準が明瞭なことで、信憑性や信頼性が生まれます。

 

ブラック企業大賞の場合は、ブラック企業を以下のように定義し、「長時間労働」や「ハラスメント」などを指標として選考が行われているようです。

 

ブラック企業とは、

①労働法やその他の法令に抵触し、またはその可能性があるグレーゾーンな条件での労働を、意図的・恣意的に従業員に強いている企業、
②パワーハラスメントなどの暴力的強制を常套手段として従業員に強いる体質を持つ企業や法人(学校法人、社会福祉法人、官公庁や公営企業、医療機関なども含む)。
ブラック企業大賞より

 

実際に発表された各賞の内容に目を通すと、受賞の理由が明確にされていることから、2chなどの掲示板よりも信憑性は高いと思われます。

 

余談ですが、某映画賞は、北野武さんが「大手映画会社の持ち回り」と発言するなど、その選考基準が不明瞭なことで度々批判されています。

 

厚生労働省はブラック企業を公表へ!

 

厚生労働省のホームページでは、労働基準関係法令違反の疑いで送検された企業名と送検された理由が公表されています。

 

このリストには中小企業、大企業問わずに含まれており、数百社に上ります。転職を考えている場合、一度目を通しておくとよいでしょう。

 

ただし、ここで公表されているのは、あくまでも”送検”された企業であることに注意が必要です。

 

平成27年のデータになりますが、労働基準監督署が法律(労働基準法、最低賃金法)に違反しているとみなした事業場数は92,034件。送検された件数は966件(うち労働基準法違反は416件)となっています。

 

つまり約1%の企業しか公表されていないということです。

 

これではブラック企業の発生を抑制するのは難しいし、私達も自分の身を守るには不十分です。

 

そこで、厚生労働省は、企業に指導した段階で企業名を公表することを決めました。送検される前に公表されますので、より多くのブラック企業が白日の元に晒されることになったのです。

 

これが「行政によるブラック企業認定か?」と話題になったものです。

 

隠れブラック企業がある!?

 

しかし・・・、それでも公表されないブラック企業、いわゆる「隠れブラック企業」があるのです。

 

なぜか?

 

それは、公表される企業が「複数の事業場を有する社会的に影響力の大きい企業」に限られているからです。つまり、中小企業にあたるブラック企業は公表されないのです。

 

企業は、ブラック企業として公表されると大きなダメージを得ます。一方で、ブラック企業であるということを知らずに会社に入ってしまった私達の苦しみは、半端なものではありません。

 

自分の身は自分で守るしかありません。

 

転職活動をする時は、できるだけ大企業や上場企業が集まっている転職サイトや転職エージェントを使って求人を探しましょう。ハローワークは地元企業にアプローチしやすいというメリットがあり、必ずしも駄目な訳ではありませんが、大企業に比べて圧倒的に情報が少ない中小企業が中心ですので、より慎重な活動が必要です。

 

ブラック企業を見分けるには?調べ方を教えます。

 

ブラック企業に入らないための対策として「キャリコネ」「転職会議」「Vorkers」のようなクチコミサイトを利用すると非常に便利です。これらの口コミサービスは実際に働いていた人が書いていますので、書いている内容も具体的で信憑性が非常に高いです。

 

これまでに何回もこのサービスを利用していますが、転職を考えている人やブラック企業について調べている人には、かなり役に立つと思います。

 

キャリコネでは登録会社数が40万件を超えており、またVorkersで検索条件を甘くして全社でるようにしてみると5万5000件の企業数となります。さすがに全国津々浦々の中小企業については書かれていないと思いますが、かなりの会社まで口コミがついています。ぜひ調べてみてください。

 

10万件の企業口コミで失敗しない転職。キャリコネ

 

企業口コミサイトはどのようにして利用できるのか?

 

似たようなサイトが乱立していますが転職会議やVorkersの場合は

 

  1. 1社につきお金(例:1社500円を払う)
  2. 自分が働いていた会社のクチコミを書く

 

このどちらかを行うことでクチコミを読むことができるようになります。

 

ちなみに私は1500円を払い3社ほどのクチコミを読みましたが、かねがね情報は正しいような気がしました。

 

転職する人にとって、その企業で働いているor働いていた人の生のクチコミというのは、喉から手が出るほど1番欲しい情報ではないでしょうか。

 

そういった口コミが500円で読めるとなると、人によっては高いのかもしれませんが、転職に失敗する可能性を減らせるメリットを考えると、私は払ってでも読みたいです。

 

500円ぐらいの価値は間違いなくあると思います。

 

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