電気工事士の資格を取って転職した体験談まとめ

電気工事士の資格を取って転職した体験談まとめ

電気工事士の資格を取り、再就職。満足しています。

 

電気工事関係の会社に勤めている40代の男性ですが、以前は出版関係の仕事に勤務をしていました。

 

若い頃から電気関係を趣味にしており、独学で電気部品の製作をするほど趣味として行っていたのですが、将来的には電気工事士の資格を取得して現場関係で働きたいと思っていました。

 

しかし夢は叶わずに別の職業に就いたのですが、心のどこかに夢を叶えたいと願望があり、30代の頃に試験を受けて電気工事士に合格を致しました。

 

取得をしたのは電気工事士の第二種だったのですが、企業としても資格の所持者を求めているところが多く、3社を受けて全て内定を貰い、本当に需要がある仕事だと感じたのです。

 

結局は一社に決めて再就職をする事が出来たのですが、資格を持っていても入社時点では新人であるので、最初は仕事らしい仕事をさせて貰えずに側で見学をしている事もありました。

 

資格は仕事を始める第一歩であり仕事が出来る権利を得ただけで、実際に信用をされて任されるのには時間が掛かりました。

 

毎日先輩に教えてもらいながら配線のチェックをしたり、回線図を見ながら覚えて行き、始めの内は配線にも触らせてもらえない日が続いたのです。

 

現場に出て経験を積みながら成長して行く仕事なのです。年数を重ねるたびに任される事が増えて行き、段々と難しい仕事が出来るようになったのですが、10年目でやっと一人で仕事をする事を許可して頂き、今度は逆に後輩達に仕事を指導できる立場になりました。

 

資格は苦労をして取得する事が多いのですが、時間を掛けて取得した事への対価は大きく、様々な分野で有利に働くので取得をして良かったと思っています。

 

 

電気工事士の資格で再就職に有利になりました。

 

日本の景気が低迷しているなか、手に職をつけた方が後々役に立つのではないかと思い国家資格を取得する事にしました。

 

資格選定では、受験資格が必要なものではなく誰でも受験できるもの、独学でも合格する事ができるもの考え、最終的に候補に選んだものが「第2種電気工事士」です。ここでは合格までの道のりについてご紹介したいと思います。

 

筆記試験と技能試験がある

 

第2種電気工事士には、電気の基礎に関する筆記試験と実際に配線を行う技能試験とに分かれます。筆記試験では、オームの法則や電気回路計算といった専門的な問題ばかりが多く、当初かなり戸惑っていました。又、技能試験では電線を使用したりコンセントやスイッチを接続したりするなど、これも初めての経験で理解不能な状態の中でのスタートとなりました。

 

筆記試験は過去問題の繰りかえし

 

筆記試験の勉強方法は、書店で販売されていた過去問題集を何度も繰り返して覚えていきました。取り掛かり当初はさっぱり理解出来ませんでしたが、電気計算の公式さえ覚えてしまえばそれほど難しいものではないという事です。又、過去問題を繰り返し行う事で次第に理解できる力がつきますので、これから受験しようとする方は、過去問題を中心に行う事をおすすめします。

 

技能試験は独学では難しい

 

筆記試験合格後は技能試験に合格する必要があります。これに合格する事で晴れて第2種電気工事士に合格という事になります。筆記試験は何とか独学でクリアする事ができましたが、技能試験はそうはいきませんでした。

 

初めは試験に関する材料をネット通販で購入して取り組んでいましたが、時間内に完成する事が出来なく、しかも材料は直ぐになくなってしまうなど到底合格できるレベルではありませんでした。そんな時、会社に出入りしている業者の方から研修を行ってくれるお誘いをうける事ができました。

 

期間は3日間の講習という事で、有給を使用して通う事にしました。やはり研修では専門の講師の方がいましたので、的確なアドバイスのおかげもあり無事終了する事ができました。そして迎えた試験では無事合格する事ができ、第2種電気工事士に合格する事が出来ました。

 

試験勉強に費やした費用は教材の3000円程と技能試験の材料約20000円、講習は無料でしたので割とお得に合格できたと思います。

 

 

私が体験した電気工事の現場・仕事内容

 

私は37歳のときにわずか1ヶ月だけですが電気工事のアシスタントの仕事をしていました。わずか1ヶ月だけですが、当時感じたことをまとめてみたいと思います。

 

手に職系の仕事

 

この仕事をするまでは電気工事というと、戸建てやマンションなどのエアコン取り付けや電灯関係の修理などをメインにしているのではないかと思っていたのですが、これが全く違っていました。

 

働いたのはとある図書館を建て直す現場でした。その図書館の配線や配電盤、それを地下1階から2階のすみずみまで敷設していくのが主な仕事になります。

 

まず、驚いたのは初日、天井のコンクリにドリルで穴を開けそこに専用の鉄骨をさしこむという作業があったことです。

 

どうも蛍光灯を吊り下げる荷重に耐えるため、鉄骨で補強するらしいのですが、電気工事の仕事のなかにドリルが出てくることにびっくりですし、その穴を開ける数も図書館すべてですので100や200ではききません。さらに敷設していくと、どうしてもこの箇所がつっかえて通せない。という場面が出てくるのですが、やはりコンクリをくりぬいたりしますので脚立に乗りながら工具をもって削るわけです。

 

それでいて、配電盤の設置では10種類ぐらいありそうな配線をいろいろくっつけていきます。このあたりは1ヶ月いましたが、最後まで何をしているのか全く意味がわかりませんでした。

 

当初イメージしていた電気工事とはまったく違う現場の状況をみて、まさしく手に職の仕事はこういうものだと感じました。

 

電気工事の資格

 

こう書いてしまうと身も蓋もありませんが、現場で働いている人の話では「資格より経験」とのことでした。

 

電気工事士の仕事も人手不足であり30代や40代でも異業種から飛び込んで受かる可能性があります。そのため、資格を取らずにまずは面接を受けてみて働いてしまったほうが早いかもしれません。受からなかった場合に、2種などの資格取得を考えてみてはどうでしょうか。