契約社員を経由して正社員へステップアップする方法。リクルートのCV職を活用せよ
契約社員を経由して正社員へステップアップする方法。リクルートのCV職を活用せよ
正社員になる最強の方法を考えてみる
もう15年近く前のことになりますが、私は大学時代に辛い思いをしてやっとつかんだ就職先をわずか半年足らずで退職してしまいました。
「辞めたい、辞めたい・・・」と常に考えていて、ようやく直属の上司に退職届けをだせたのは入社してから3ヶ月~4ヶ月ぐらいの時です。同期も驚くスピード退職です。
その半年間は仕事という仕事をまったく出来ていなかったのですが、それにも関わらず、あまりにも疲れてしまったため「就職活動でまた疲れたくない」ということで次の転職は派遣会社を利用して1ヶ月ほどでおわらせ、某ケーブルテレビのコールセンターの仕事に就きました。
そこでは1年半ほど働くことになり、コールセンターを退職したのは27歳か28歳の時です。
(大学も2年浪人していて1年留年しているので3年の空白期間があります)。
当時、私が選択した道は「自営業」でした。派遣の合間をぬって勉強してWeb作成の方面で自営することになります。
もし、自営業ではなく正社員を目指していたら
このページで紹介したいことは、当時の私が自営業ではなく、正社員として働くために転職活動を行うという道を選択していたら「どうするべきったのか?」ということです。
2浪1留で3年のブランク期間があり、6ヶ月で入社先を退職し、その後のコールセンターも1年半ほどでやめています。
特になにかの資格を持っているわけでもなく社会人経験もたいしてない状態で、次の転職先を探しだし出来ればその後もステップアップしていきたい。という、かなりハードルが高い転職をしたいのであれば、どう行動していけばよかったのか。
あれから15年たち、40歳を目前にした今だからこそ思う「異業種でも1からステップする方法」についてまとめてみたいと思います。
契約社員として「リクルート」のCV職にもぐりこむ
最初に結論を書いてしまうと、今回のステップアップ転職のキーワードは「リクルート」になります。リクルートにはCV職(Career View:契約社員)というものがありますが、個人的にこのCV職はとても有益な仕事先になるものだと考えています。
その1.リクルートの契約社員制度
リクルートと言えば誰でも名前は知っている、超大手の優良企業ですが、実はリクルートで働いている人の半分ぐらいは「契約社員」だということをご存知でしょうか。
リクルートでは契約社員のことをCV職と呼んでいて、「リクルートメーケティングパートナーズ」「リクルートライフスタイル」「リクルートコミュニケーションズ」など、実にいろいろなグループ会社で契約社員を募集しています。
このどこかの職場に契約社員として潜りこみ、リクルートで働いたという「職歴」と、しっかりと落とし込まれる「仕事力」、この2つを持って将来的にはさらにステップアップしていくことを目指します。
その2.メリットとデメリットや特徴
まず、このリクルート契約社員のメリットとデメリット、特徴などを説明してみたいと思います。
1.未経験採用OK。
リクルートの契約社員は、やる気があれば門戸を非常に広くかまえてくれています。実際の求人に出ていた文言がこちらです↓
「学歴・業界・経験一切不問!未経験歓迎!第二新卒・20代が活躍中!」
「先輩たちの前職は、販売、パティシエ、教師、金融営業など様々」
やる気と体力がある人であれば、かなり内定をもらえる見込みがありそうなフレーズで求人を募集しています。
またリクルートのグループ会社は非常に数が多いため、たとえ1社落ちてしまっても他のグループ企業で求人を探すことができるので、気持ち的に安心です。
2.お給料がしっかりもらえる。
求人例をみていくと1年目で350万ほどは確定でもらえます。こちらも求人で出ていたものを転載してみます↓
「月給25万8334円。ボーナス25万×2回」:リクルートキャリア
「月給24万4000円。ボーナス25万×2回」:リクルートライフスタイル
これに加えて半年や1年後にある、契約更新では給料アップも見込める可能性もあります。また、契約社員の期間は3年が上限なのですが、この3年間をやりとおすと100万円のキャリアアップ支援金がでます(リクルートライフスタイル)。
また、激務で有名なリクルートですので残業は多いですが、最近では土日や祝日は完全に休めるようですし、多かった残業も出来るかぎり少なくしていく方向になっているようです。
3.ビジネススキルがつく
リクルートの契約社員は基本的に企画営業の仕事となります。
例えば「ホットペッパー」の企画営業であったり、「じゃらん」「とらばーゆ」「タウンワーク」「フロムエー」などリクルートが行っているサービスの企画営業がそうです。
仕事内容として、ある飲食店にアポイントをとり、集客に困っていればそれに対しての「企画立案」を考えたりしていきます。
広告の掲載が決定してからも、どんな写真や言葉を選んで広告を出したらいいのか?といったことも考えますので「クリエイティブスキル」も磨かれます。
それに、お店の現場に足を運び、店舗関係者の方と話あう機会も多いため「プレゼンテーションスキル」も培われることになります。
リクルートの場合はこのような企画営業を、普通にやったらこなせない数を同時並行でこなしていくことになりますので、(辞めずに頑張れれば)相応のビジネススキルがつくことになります。
4.年齢層がひじょうに若い
リクルートの文化ですが、「38歳退職説」というのが噂されるぐらいなので平均年齢はかなり若いです。会社や部署によっては30代や40代の方もとうぜんいると思いますが、基本的に周りはほとんど20代だと思ってもいいかもしれません。
同じ20代の方が転職するのであれば、職場の雰囲気はかなり居心地が良いのではないかと思います。
5.20%の確率で社員になれるかもしれない
この契約社員制度ですが、「1年に1度受検資格があり、3年間で3回のチャンスがあります。」と公式サイトに記載されていることもあり、一定の割合で正社員登用の可能性もあります。
どこの記事で読んだか失念してしまいましたが、契約社員の20%程度の人はそのままリクルートに残り正社員として働いているといった記事を見た記憶があります。
6.3年で辞めなくてはいけない
リクルートの契約社員がすべてその契約内容なのかわかりませんが、基本的には3年で満期となり、それ以降は更新できないようです。
つまり3年たった場合、正社員に残れる人は残ることになりますが、そうでない人は契約満了となり次の転職先を探すことになります。先述しましたが、契約満期で100万円がもらえます。
その3.リクルートの契約社員まとめ
リクルートの仕事はかなりハードですが、ここである程度の期間働くことで、今後一生リクルートで働いた「職歴」が履歴書・職務経歴書に書けるようになりますし、相当の「ビジネススキル」がつくことになります。
リクルートの仕事内容は知っている人は多いのですので、3年間経験を積んだということであれば、転職での面接うけも良くなると思います。
営業の経験がまったくなくても入社できますし、それなりにお給料も確保されているのもポイントが高いです。
このように、契約社員で3年縛りであってもそれ以上のメリットがあるのが、今回紹介したリクルートのCV職です。
やる気があるけど、いまいちどの業界に求人の申し込みをしたらいいのかわからない、また求人に応募してもなかなか上手くいかないようであれば、このCV職の求人に申し込んでみてはどうでしょうか。
→リクナビNEXT・・・CV職の求人がリクナビならあります。
リクナビで「リクルートライフスタイル」「リクルートキャリア」「リクルートジョブズ」といったように会社名で検索すると、CV職の求人をすぐに見つけることが出来ます。
CV職後に正社員としてより効率的に転職する
次にこのCV職を経てリクルートを退社した際の、次の転職におけるステップアップについて考てみます。
リクルートのCV職は3年縛りですから、25歳で入ったら28歳まで、27歳なら30歳までで辞めなくてはいけません。「職歴」と「ビジネススキル」が身についていますので、この時点で次の転職は見込みがあると思いますが、ここでは、もう一歩踏み込んで考えてみたいと思います。
今回の分析では「「食える営業」「飢える営業」大転職時代」を参考にしました。こちらの元記事に関してはダイヤモンドオンラインで詳しく購読することができます
「人材系」や「インターネット系」の営業が狙い目。
個人的にリクルートの系列で企画営業をした人にうってつけではないかと思えたのが「人材系」と「インターネット」の業種です。
これにはいくつか理由があります。
①仕事の親和性が高い。
例えばネット広告代理店の営業ですが、ほぼイメージとしてはリクルートと同じような業務内容になるのではないかと思います。
アポイントを取って、売り上げを上げるための分析をして提案をする、そして受注ができたら広告をだしたり、対策など各種施策をしてその結果を伝える。この業務内容は商材こそ違いますが「ホットペッパー」や「フロムエー」などで行う営業内容とそっくりになります。
インターネットの知識をまた1から勉強しなくてはならないという点がありますが、基本的に仕事内容がかぶっているためCV職をした人であればとっつきやすいと思います。
人材系の仕事に関しては、畑が違いますが、基本的にどちらの仕事も「個人」や「店舗」といった部分をお客さんとしていきますので、比較的ちかい仕事のニュアンスになると思います。
②求人のボリュームが多い。
また、「人材サービス」と「インターネット」業界に共通しているのは求人の件数が多いことも魅力です。
ダイヤモンドの記事では『求人数が多い業種別ランキング』の1位(人材)と3位(インターネット)となっています。求人数が多いため、常に新しい求人を探せることが可能ですし、比較することもできます。
また、10年後や15年後など将来性を考えても「インターネット」の業種は安定していきそうです。ネット市場はスマホの登場により一気に市場が広がりましたし、加えてまだまだ毎年市場が広がっています。
正社員への転職まとめ
このようにリクルートでCV職を経験後に、それに近い「インターネット」の企画営業や、「人材サービス」でエージェント業務や派遣業務につくというのが、今回思いついた「異業種転職で1からステップする方法」となります。
15年前に、27歳で派遣をやめた時には、こんなことは全く思いつかなかったのですが(CV職もそもそもありませんでしたが)。
もし今、当時の年齢と環境であれば、おそらく面接は受けているのではないかと思います。
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他に気になる契約社員
契約社員の求人は今回のように超大手の会社で働けるなどといったように、メリットが高いケースもあります。
そこで、リクルート以外の契約社員にどんなものがあるのか、Googleのサジェスト機能を使ってしらべてみたところいくつかの会社名がでてきましたので紹介したいと思います。
- ソフトバンク
- スクエニ
- ルミネ
- ルイヴィトン
- ディズニー
- ドコモ
- ベネッセ
- ペニンシュラ
などの企業名がHITしました。
これらの会社がすべて契約社員を募集しているのか、どうなのかはわかりませんが一定のキーワード需要があるようなので調べてみると面白いかもしれません。
→憧れの会社で働く!契約社員の知られざるメリット・意外な近道・・・リクナビNEXTコラム